個人用PCのOffice、どうする?――MacユーザーほどOffice 365 Soloを選ぶべき理由特集「Office365」(1/2 ページ)

» 2015年03月24日 19時30分 公開
[宮田健Business Media 誠]
特集「Office 365」〜基礎知識&導入検討指南〜

 マイクロソフトが個人向けの「Office 365 Solo」(参照リンク)を発売したことをご存じでしょうか。これ、これまでのパッケージOfficeに対して「借りるOffice」ともいえるサービスです。実は私、このサービスの日本発売を待望していた一人で、発売日の2014年10月17日の朝には速攻でオンライン契約をしてしまいました。

 Office 365 Soloは、むしろ「Officeは使いこなせない」「そんなに使わない」という人にこそお勧めです。なぜ私がこのサービスを待っていたのか? 本記事ではそのポイントを紹介します。

Office 365 Solo

MacユーザーだけどOfficeが必要→事実上「唯一」の選択肢

 私はライターとして活動しています。普段、企業から送られてくる資料はWordやPowerPointが多いものの、自分で書く文章はプレーンなテキストファイル。ほとんどの場合は単なるテキストファイルでのやりとりで仕事を進められますが、書籍の執筆時や複数の確認者がいるときには、変更履歴の記録やコメントの記入など、Wordの「校閲」機能を活用することが多いのです。

 私の場合、この機能のため“だけ”に、Officeを買うかどうか迷っていました。コメントを見るだけならマイクロソフトが提供するクラウドストレージ「OneDrive」にファイルをアップすることで、ブラウザ経由で使える「Word Online」で見られます。が、コメントをさらに追記しても大丈夫か、変更履歴がちゃんと残っているのか……となると、仕事で使うものであるだけに、少々不安に思っていました。

 ならばMac版のOfficeを買えばいいじゃないかとも思ったのですが、いまのところMac版の最新Officeは「2011」。同製品が発売したのはもう5年も前の2010年10月です。先日やっと「Office for Mac 2016」のベータ版が登場しましたが、もう少しで新バージョンが出ることが分かっている、5年も前のパッケージソフトを数万円出して買う人はさすがに抵抗がありすぎます。

Mac版のWordは、最新版なのに「2011」
Office for mac 2011が登場した時にはかっこいいと思っていたアイコンも、ちょっと古くさく見える

 Office 365 Soloは月額使用料として1274円(1年一括払いなら1万2744円、ともに税込み)で、その時点で最新のバージョンを利用することができるので、Office for Mac 2016が出たらそれもすぐに利用が可能になります。Macユーザーで今すぐOfficeを使う必要があるという人には、おそらくOffice 365 Soloを選択する以外の方法はありません。

Officeをアップグレードしようかな→次はSoloもあり

 じゃあWindowsを使っている人には無関係なのかというとそんなことはありません。私自身、2015年からはMacに加え、持ち歩くためのWindowsマシンを購入したところです。Office 365 SoloはMac/Windowsを組み合わせて2台までインストールできるので、Officeがプリインストールされていない、安価なモデルを購入しました。

 Office 365が個人向けにリリースされた2014年秋冬モデル以降、Officeのライセンス体系が変わり、「PCにプリインストールされたOfficeは、永続的に利用可能」と発表されました(参考記事)。さらに、同じPCを使い続ける限り、最新のバージョンを利用可能です。

 そのため、2014年10月以降に、OfficeがプリインストールされているPCを購入した方「以外」で、Officeをアップグレードしたいという方は、「次は365 Solo」を選ぶといいのではないかと思います。Windows版Officeも、2015年夏にリリースされる予定のWindows 10と同時期に「Office 2016」として登場することが発表されています(参考記事)。それまでにPCを買い換えない方は、今のうちにOffice 365 Soloを手に入れるという選択も賢いと思います。

Windows 8.1のスタート画面。いい位置にOfficeを配置してみた

 ちなみに、Office 365 Soloが使えるのは、WindowsとMacだけではありません。iPhone、iPad、Android タブレットでもそれぞれのバージョンのWord、Excel、PowerPointが使えます(iOS 7.0、Android KitKat 4.4以降対応)。スマホやタブレットでOfficeアプリを使いたい、というニーズがある人にもおすすめです。

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