8つの停車駅のうち、3駅がある富山県では前年と比べ42.8%注目度が高まっている。特に、黒部宇奈月温泉駅付近では137.5%と、約2.4倍の伸び率。「立山黒部アルペンルート」「黒部ダム」の存在が注目度アップの理由で、前述の「新幹線開業後に行ってみたい場所」についての質問では、「黒部ダム」と答えた人の割合が、一度も北陸を訪れたことのない人では2位、5回以上訪れたことがある人では4位。「立山黒部アルペンルート」ではそれぞれ10位と2位と人気のスポットだった。
始点となる長野県の注目度は前年と比べて46.1%の増加。これは2015年4月にご開帳を迎える「善光寺」が話題となっているからで、行きたい観光地ランキングでも5位。そのため長野市周辺エリアでは前年比103%の人気増となっている。さらに、金沢または富山から岐阜経由でアクセス可能な上高地エリアの人気も前年と比べて83.8%増加した。
「上越妙高駅」「糸魚川駅」と、停車駅の2つある新潟県では、3月にオープンする「妙高戸隠連山国立公園」や妙高高原へのアクセスが容易になるため、注目度が前年比32.1%アップしている。
順位 | 駅名 | 前年同期比 |
---|---|---|
第1位 | 黒部宇奈月温泉 駅周辺エリア | +137.5% |
第2位 | 糸魚川 駅周辺エリア | +104.5% |
第3位 | 金沢 駅周辺エリア | +98.3% |
第4位 | 上越妙高 駅周辺エリア | +33.1% |
第5位 | 新高岡 駅周辺エリア | +32.8% |
第6位 | 富山 駅周辺エリア | +26.0% |
第7位 | 飯山 駅周辺エリア | +6.6% |
福井県は、北陸新幹線終点の延長上に位置する県だが、人気が前年比40.6%増と、その影響の恩恵を受けている。特にあわら・三国エリアで最も人気が高まっており、前年比43.8%。観光地では5回以上北陸を訪れたことのある人のうち3割強の32.4%が名前を挙げている「福井県立恐竜博物館」への注目度が高い。
金沢、富山からほど近い岐阜県も人気が上がってきており、前年比約3割アップ。奥飛騨エリア(前年比49.3%増)、白川郷エリア(同46.1%増)に人気が集まっている。
現在、北陸新幹線の開業を記念した宿泊プランや特典を用意している施設もある。例を挙げれば、「新幹線の見える部屋確約」「北陸新幹線新型車両『かがやき』パッケージのおみやげ&プレミアムクオカード付き」「観光地割引特典付き」宿泊プランなどだ。
今まで北陸3県を訪れたことのない人も、開業する新幹線で少し足を伸ばして、北陸の春を満喫してみるのはどうだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング