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» 2015年01月03日 09時15分 UPDATE

杉山淳一の時事日想(特別編):2015年の鉄道業界はどうなる? 楽しい一年になりそうだ(後編) (1/4)

2015年の鉄道業界も話題が盛りだくさん。後編は大井川鐵道のきかんしゃトーマスや新たに登場する観光列車や新型車両、地方鉄道の動きを紹介しよう。

[杉山淳一,Business Media 誠]

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP


 2014年夏、大井川鐵道の「きかんしゃトーマス」は、完成度の高さもあって大きな話題となった。2015年の実施も予告されており、またトーマスに会えると楽しみにしていた人も多いだろう。JR九州とJR東日本は、それぞれ「スイーツ列車」の運行を開始。新型車両の動きも活発だ。地方鉄道では近鉄内部線・八王子線が公設民営方式に移行する予定。

 2015年もビジネスに観光に、鉄道が活躍する年になりそうだ。

 →2015年の鉄道業界はどうなる? 楽しい一年になりそうだ(前編)

 →後編、本記事

大井川鐵道「きかんしゃトーマス」はグレードアップ

 「大井川鐵道のきかんしゃトーマス」が、2015年にはさらにパワーアップする。2014年と同じでは話題性に欠ける。リピーターも獲得できない。どうするのかと思ったら、赤い機関車「ジェームス」を登場させるという。原作に登場する「ジェームス」は炭水車付きの赤い機関車で、トーマスよりひと回り大きい。大井川鐵道で該当する機関車はC56形だ。本形式がジェームス仕様になると思われる。2015年夏の大井川鐵道は、青い「トーマス」と赤いジェームスの2台体制。千頭駅構内には静態保存車の「ヒロ」も復活。千頭駅できかんしゃトーマス関連の機関車3台がそろう。

 運転期間は2015年6月7日から10月12日まで。主に土・日・祝日の運行で、夏休み期間は平日も運行する。2014年より運行日は増えている。基本的には「トーマス」または「ジェームズ」の運行となる。ただし、実施期間中の4日間は両方とも運行するとのこと。料金も変わる。2014年は在来列車のSL急行料金が適用された。しかし、2015年は「トーマス・ジェームス料金」を新設。SL急行料金より高くなりそうだ。もっとも、トーマスめあてに大井川鐵道に訪れる人にとって、一般のSL列車がおトクに見えるかもしれない。

 2014年は報道公開時に既に満席となり、キャンセル待ち状態だった。このあたりの施策は改善される。「トーマス」「ジェームス」の予約受け付けは乗車日の125日前の14時から23時間。申し込み多数の場合は抽選となる。運行開始日の6月7日ぶんは2月2日14時〜2月3日13時まで。また、公式サイトに「予約後の名義変更不可」「転売で購入された乗車予約については無効」と明記されているところが心強い。

yd_sugiyama7.jpg 2014年に大井川鐵道にやってきた「きかんしゃトーマス」(C)2015 Gullane(Thomas)Limited.
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