お化け屋敷よりも怖い? コンビニの“骨肉の争い”ご一緒に“おでん”いかがですか(1/5 ページ)

» 2014年08月01日 08時00分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

著者プロフィール・川乃もりや:

 コンビニ本部で社員をして10年余り、いわゆるスーパーバイザーなるものを経験し、何を思ったか、独立オーナーに転身した。齢40にして、自分の仕事についての足跡を残したくなり、仕事の合間に誠ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」を始める。

 旅行とお酒が大好きだが、コンビニ経営をしていると、なかなか旅行に行く時間がとれない。その一方で、アルコールの量は増えるばかり。


ご一緒に“おでん”いかがですか:

 多くの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。決して大きなスペースではないが、そこで何が起きているのだろうか。陳列台にはたくさんの商品が並んでいるが、何が売れているのか、またなぜ売れているのか。コンビニの現在と過去を紐解きながら、ちょっとした“謎”に迫っていく。

 筆者は大手コンビニの本部社員として活躍し、現在では店舗を構えるオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?


 コンビニの出店競争が激しくなっている。かつて「日本では5万店が限界」などと言われていたが、その数字を超え、今ではコンビニチェーンの格差が明確になってきた。

 業界内で“弱小”と言われているチェーンは「このままでは大手3社(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート)に勝つどころか追いつくこともできない……」と判断したのだろうか。先日、サークルKサンクスの身売り話が報道された(参照リンク)

 親会社のユニー・グループHDはこれを否定しているが(参照リンク)、筆者は「火のないところに煙はたたない」と思っている。つまり、弱小は「ウチの会社を高く買ってくださいよ」とお願いして、大手3社は「ちょっと高いんじゃないの。もっと安かったら買うのを検討してみるよ」といったきな臭い話が飛び交っているのではないだろうか。

 外野から見ていると「面白そうだなあ」と思われるかもしれないが、コンビニ同士の合併は非常にナイーブな側面がある。今回は、他の業界ではあまり見られないコンビニの合併話を紹介しよう。

(出典:HighChartsFreQuent)
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