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» 2014年04月04日 07時48分 UPDATE

上阪徹が探る、リクルートのリアル:仕事ができる人の共通点は? リクルートで働いて学んだこと (1/5)

幅広い領域で次々とビジネスを拡大しているリクルート。今や売り上げは1兆円以上に。今のリクルートって、いったいどうなっているのか。第一線で活躍する“エース”たちから、今のリクルートのリアルを探る。

[上阪徹,Business Media 誠]

著者プロフィール:

上阪徹(うえさか・とおる)

 1966年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学商学部卒業後、リクルート・グループなどを経てフリーランスのライターとして独立し、雑誌や書籍などで執筆。経営、経済、金融、ベンチャー、就職などの最前線のビジネス現場から、トップランナーたちの仕事論を分かりやすく伝えるインタビュー、執筆を得意とする。取材相手は3000人を超える。

 著書に『書いて生きていく プロ文章論』『リブセンス<生きる意味> 』『成功者3000人の言葉 人生をひらく99の基本』『職業、ブックライター』『僕がグーグルで成長できた理由』など。インタビュー集にベストセラーになった『プロ論。』など。


yd_tachi1.jpg リクルートのアジア現地法人を統括しているRGF HR Agent Groupマネージングディレクター・舘康人氏

 この20年で急激な成長を遂げたリクルート。その変化を象徴するキーワード「グローバル」「新規事業」「テクノロジー」「戦略・人材活用」「M&A」を5つのテーマに、第一線で働く現役社員に聞く。「グローバル」の第1回前編に引き続き、後編をお届けする。

 35歳にして、リクルートのアジア現地法人を統括しているRGF HR Agent Groupマネージングディレクターに就いている舘康人氏。今や中国で200人、アジア全域で300人の従業員を率いる立場にある。だが入社5年目、28歳で上海での人材事業の立ち上げに加わったとき、海外にも中国にもまったく関わりはなかったという。

 2002年、いずれは起業をしたい、そのための筋力が身につく会社を、とリクルートに入社。人材系の営業からキャリアをスタートさせ、MVPも獲得する。人事で10数年ぶりの中途採用に携わった後、経営企画部へ。“筋力”を得るためにも再び事業の第一線へ出たい、『ホットペッパー』の九州展開を担いたい、と希望した舘氏に、「もうちょっと遠いところを見つけてやったから」と提示されたのが、なんと上海への赴任だった。

 「青天の霹靂(へきれき)ですよ。それこそ海外駐在規定なんてありませんから、3週間後に赴任、と」

 1週目に当時、付き合っていた彼女にプロポーズ。翌週は実家へ挨拶に行き、次の週には両親を引き合わせ、入籍だけして上海に旅立った。中国語はもちろん、英語もできない。

 「振り返ってみれば、出世したいとか、お金がほしいとか、そういうことを求めてリクルートで働いていたわけではなかったんですよね。そうじゃなくて、いろんなカードを切れる人材になっておきたかった。キャリアにおいてカードを増やすことが、20代には大事なんだと。30代で飛び立てるための筋力を付けたかった。その意味では、びっくりでしたけど、本当にありがたいチャンスでした」

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