「Business Media 誠」の記事アクセスランキング「誠 Weekly Access Top10」。今回は2014年2月10日から2月16日までの集計です。
前週の1位は「ソニーから学ぶ 事業撤退の『引き際』」でした。「VAIO」ブランドで展開していたPC部門を切り離したソニー。この撤退のタイミングは正しいのか、眞山氏が考察しています。PC製品の平均単価を見ることで、以前と比べて「高く売ることも、たくさん売ることも、安く作ることも難しくなった」と指摘しています。
2位に連載「仕事をしたら〜〜が見えてきた」から「なぜ歯ブラシを買うのに迷うのか? 客の行動を分析して、分かったこと」がランクイン。スーパーの店内に設置したカメラで、客の購買行動を分析し、店舗の売り上げを伸ばす施策を紹介しています。後編も「日本のスーパーは遅れている? 客のデータを分析しなければいけない」も合わせてどうぞ。
今回はランキングの8位に「“1人1台iPad”で変わる小学校教育――ゲーム感覚で教室に活気」が入りました。東京都多摩市立東愛宕小学校のタブレットを使った授業への取り組みを取材した記事ですが、SNSでの反応が多く、Facebookのいいね!の数が900を超え、Twitterの意見も賛否が分かれました。
通信教育の大手、ベネッセも2014年の4月から進研ゼミで本格的にタブレットを導入するなど、タブレットを使った初等教育が盛り上がっているように感じます。
タブレットを使った学習となるとツールの方に目が向きがちですが、ベネッセも東愛宕小学校校長の松田孝氏も本質はツールの目新しさではなく、教える内容が広がり、教育の質が上がることを強調しています。特に東愛宕小学校のiPadでプレゼンをさせる授業はタブレット教育の可能性を感じるものでした。
タブレットで授業がどう変わるのか――ベネッセも松田校長も、個人の習熟度に合わせた学習が可能になることを強調していました。取材時に黒板はもう要らない、と話した松田校長は「黒板を使った一斉授業となると、どうしても中の下ぐらいのレベルに合わせて進度を調整することになる。学校での工夫がしづらい現状では、一般的に子どもの学力というのは家庭環境で5割は決まってしまうと言われている。タブレットを活用することで、こうした“格差”がなくなれば」と話していました。
デジタルデバイスを使った新しい教育手法としては、動画教材などを利用して生徒が家庭で予習し、授業では予習内容を踏まえた応用問題を解いたりディスカッションをしたりする「反転授業」も注目されています。2014年度はタブレット学習が大きく普及する1年になるかもしれません。
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