東京五輪、コンビニコーヒー、あまちゃん――Business Media 誠編集部が注目した2013年のトレンド：誠トレンド格付2013（2/2 ページ）

[池田憲弘，Business Media 誠]

「おもてなし」、そして都知事辞任――波乱が多かったオリンピック招致

　2013年の流行語大賞に輝いた「おもてなし」。東京オリンピック招致におけるプレゼンテーションで滝川クリステルさんが使った言葉ですが、2020年東京オリンピックの開催決定も大きな話題となりました。競技会場を中心に再開発が進む予定で、ばく大な経済効果が見込まれています。

　一方で招致そのものに対する賛否、招致のライバル都市を批判したとされた猪瀬都知事の失言など波乱もありました。その後、医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題などで猪瀬都知事が辞任。2014年1月23日に告示される東京都知事選挙に向けて各政党が候補者擁立に動くなど、都政の混乱は続いています。

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　とはいえ、開発なども含めて今後盛り上がっていくのは間違いない、ということで3位となりました。東京オリンピックが開催される2020年に日本はどうなっているのか――。そんな近未来予測をテーマとした連載も今後予定しています。お楽しみに。

バカッター騒動、ネットとリアルの融合が進んだ1年

　次点に入ったのは「バカッター（※）騒動」です。飲食店チェーンなどの店舗でアルバイト店員らが悪ふざけの様子を撮影して、Twitterに投稿する行為が多発し、大きな問題となりました。

※Twitterの蔑称。犯罪行為を自慢したり、問題発言を行うユーザーの書き込みが目立ったことから付けられた

　アルバイト店員だけではなく、客が悪ふざけをするケースもあり、2013年を通して騒動のネタが次々と出てきたのが印象的でした。ワイドショーなどでもたびたび取り上げられ、なぜこういうことが起きるのか、という原因に迫ったブログ記事も数多くWebに公開され、反響を呼んだことは記憶に新しいです。

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　SNSつながりではFacebookとLINEが普及しきった、と言える1年でもありました。筆者も春先にLINEを始め、今では友人や家族とコミュニケーションをするツールとして手放せなくなりました。Facebookはユーザーが増えたことで利用シーンが広がっており、身の回り（Webメディア業界）では仕事の連絡で使う人も増えてきました。「Facebookで連絡取って同窓会、という人も多かったのでは」（吉岡）とプライベートも然り。Business Media 誠、誠Biz.IDともにLINEを取材する機会が増えました。

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　とはいえ「○○疲れ」やLINEによるいじめ問題など、便利な半面、問題点が浮かび上がってきたのも事実。2014年以降、これらの問題に対策がされるのか、それともさらに問題が広がるのか目が離せないところです。

　個人的には「“ネット”と“リアル”の融合が進んだ」と感じた1年でした。『半沢直樹』や『あまちゃん』などの人気ドラマはWeb上でも話題になり（大和田常務を使った合成画像が大量に投稿されたこともありました）、一方でバカッター騒動など、Web上で話題になったニュースをワイドショーが取り上げるというWebからマスメディアへの情報の流れも目立ちました。

　これまではWebとマスメディアでは、流行する言葉が大きく離れていたように思いますが、2013年の流行語大賞にも選ばれた“倍返し”はWeb上でも流行しました。これからは“ネット”でも“リアル”でも大きな影響を与える物事が、トレンドを生むのではないかと考えています。

2014年もよろしくお願いします

　2013年を振り返ると、このほかにも富士山世界遺産登録、iPad air発売、パズドラ大流行、楽天ゴールデンイーグルス日本一などいろいろな話題がありました。読者の皆さんはどんな1年だったでしょうか。

　Business Media 誠はというと、編集部に新たなメンバーが加わり、9月にはトップページのデザインも一新しました。2014年も読者のみなさんとともに、誠も引き続き成長していきたいと思っています。来年もどうぞよろしくお願いいたします。