元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。
新しいPCに買い替えた際、それまで使っていたWebサービスのパスワードが分からなくなってしまった……。そんな経験はありませんか?
多くのWebブラウザでは、ログイン用のIDやパスワードを記憶できます。そのため、普通に使っているならば、あまりパスワードを気にしなくても半自動でログインできるでしょう。ただし、ほとんどのWebブラウザでは、このような記憶した情報の移行ができません。だから、PCを変えたが最後、2度とログインできないWebサービスなんかが生まれるかもしれないのです。
それに、以前紹介したとおりWebブラウザに記憶させたパスワードは、PCにログインした状態であれば、誰でも簡単に見られる可能性があります(参照記事)。「移行は大変だし、ちょっとリスクがあるなあ……」と思ったならば、「パスワード管理ツール」を導入してみるのはどうでしょうか?
パスワード管理ツールを簡単にいうと、「Webブラウザがパスワードを覚えてくれる」という部分をアプリ化したものです。例えば、トレンドマイクロの「パスワードマネージャー」や、シマンテックの「ノートン IDセーフ」など、セキュリティ対策ソフトメーカーを中心にいくつも製品が登場しています。
筆者は、AgileBitsの「1Password」を使っています。複数のWebブラウザを使っていてもログインが簡単になりますし、iOSやAndroidでも利用できる点が気に入っています。
パスワードの管理をアプリに任せられるということは、いま声高にいわれている「1つのパスワードの使い回しをやめよう」ということにも簡単に対応できるということです。
多くのパスワード管理ツールには「パスワードジェネレーター」が付いています。例えば、けた数と記号の混入割合を指定するだけで、「jTDDD[yjrPs7zKNc38RU」のような理想的なパスワードが生成されます。
こんな複雑なパスワードは覚えられない? 大丈夫、全部ツールに任せればいいのですから。筆者はパスワードだけではなく、クレジットカード番号やパスポート番号、銀行口座などの情報もこれらのツールに覚えさせています。とても便利ですよ。
このようなパスワード管理ツールは、今後「ウイルス対策ツール」並みに重要で必携なものになっていくと思っています(そうなったらいいなという個人的な願望も含まれています)。
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