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» 2013年08月01日 08時00分 UPDATE

伊吹太歩の世界の歩き方:「わいせつメール」交際で叩かれる懲りないNY市長候補 (3/4)

[伊吹太歩,Business Media 誠]

プライベートなメールに他人がとやかくいうべきか?

 この女性は、他のやりとりでも明らかにウィーナーを誘っている。会いたいというニュアンスでやり取りを続けているのだ。だが繰り返しになるが、ウィーナーは別にメールでやり取りしていた女性と会って不貞を働いたわけではない。電子メールでわいせつな言葉を交換し、写真を送っただけだ。ウィーナーとやりとりした女性の中には不快感を覚えたものもいただろうが、彼がそれでも執拗(しつよう)にメールを送ったという話はない。

 確かにこんな行為が表沙汰になるなんて、政治家として「不適合」だろう。もちろんウィーナーは公人であり、議員ともなれば有権者の信任と税金で仕事をすることになる。そう考えれば、彼の行為が精査されるのは仕方がないのかもしれない。さらに家族(妻と幼い息子)も大変な迷惑を被っている。実は妻も政治とは無縁ではなく、かつてヒラリー・クリントン前国務長官の側近を務めていた。ヒラリーも夫のビル・クリントン元大統領の不倫問題でさらし者になったことがあることを考えれば、なんとも皮肉な話だ。

 だが1つ言えるのは政治家も人間であるということ。政治家だって結婚もすれば、離婚もする。また古今東西、政治家の愛人や隠し子は特にひっくり返って驚くようなことでもない。政治家だって性的趣向があるだろう。

 筆者は自らのわいせつ画像を電子メールなどで女性に送りつける趣味はないが、それでもウィーナーがメールで知り合いの女性に画像を送ったこと自体に問題があるとは思わない。それがたとえ有力な米上院議員であったとしてもだ。

 そもそも電子メールは非常にプライベートなものであるはずだ。だからこそ、最近話題になった米NSAのネット監視で電子メールが盗み見されていることに世界中が非難の声を上げた(参考記事)。そんなプライベートなものである電子メールで男女がわいせつなメッセージや画像を送り合ったとしても、他人がとやかく言うことではない。

 とにかくウィーナーの場合は、彼が政治家であったことと、写真が出回ったことですべてが終わったといえる。2012年末の段階で、ウィーナーのほうからこの女性に連絡をしなくなったのだが、ネット時代の希薄な関係性の中で、そんな写真を送ること自体がそもそも軽率だった。しかも2年前に大問題になっているにも関わらずだ。

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