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» 2013年08月01日 08時00分 UPDATE

伊吹太歩の世界の歩き方:「わいせつメール」交際で叩かれる懲りないNY市長候補 (2/4)

[伊吹太歩,Business Media 誠]

「2度目のチャンス」を与える米国民もあきれた

 米国でウィーナーといえば、誰しも「上半身裸の写真」を思い出す。2年前のスキャンダルのイメージがまだ温かいままで政界復帰を狙うのも勇気がいったはずだ。だが「人間は誰しも過ちを犯す」ものであると考え、「2度目のチャンス」を与えることに米国人は寛大である。過去の罪を懺悔(ざんげ)すれば、赦しは得られる。宗教的な背景もあって、そんな考えが美徳だと根付いている社会だ。

 ニューヨーク市長選は、ウィーナーにとって新たに政治家としてやり直すチャンスになるはずだった。だがまたやってしまった。前回と同じ「性癖」が再び騒動を巻き起こしたのだ。2年前の辞職後も、複数の女性とわいせつメールのやり取りをしていたことが、女性の暴露により明らかになったのだ。懲りない男である。性癖は簡単には変わることはないということだろう。

 そんなことで再びメディアを騒がせているウィーナーだが、彼はニューヨーク市長選から撤退しないと意思を表明している。さすがにニューヨーク市民もそこまでは寛大ではないはずで、スキャンダル発覚前には2番手にまで支持を伸ばしていたウィーナーも万事休すといったところだ。

 ただ今回の騒動には若干だが違和感もある。今回ウィーナーが個人的に送った電子メールを公表した23歳の女性は、メールでお互いに性的な内容ともみられるようなやり取りをしていた。しかも楽しんでいた、ともとれるのだ。

 そもそも2人が知り合ったのはFacebook。2年前のスキャンダルの後、政治に興味があったというこの女子大学生は、ウィーナーの騒動に「がっかりした」という趣旨のメッセージを送った。ウィーナーから返信が来たのは、それから1年ほどが経ってからのこと。

 2年前と同様に、今回も電子メールによるやり取りだけで2人が実際に会ったことは一度もない。2人のメール交換は、いつの間にかエロ小説のようなやり取りになっていく。この女性が公表したメールの1つはこんな具合だ。

ウィーナー: 君を抱いているときは、耳元でささやきたい。いいかい?

女性: 大歓迎だわ。そういうのは私をかなり興奮させるわ。

ウィーナー: シャワーを浴びてたら、一緒に浴びたいかい?

女性: それは完璧なシチュエーションだわ。

 米メディアではそれ以上のやり取りも公表されているが、あまりに露骨すぎるためにここでは控える。ただそんなやり取りをする関係で、調子に乗ったウィーナーが自らの局部を写した写真を送った。実際に彼女はウィーナーに「写真をアップして、でも私の携帯がスローだから、ちょっと我慢して」とメッセージを送っている。

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