イチロー引退までのカウントダウン臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(1/4 ページ)

» 2013年04月18日 08時00分 公開
[臼北信行,Business Media 誠]

著者プロフィール:臼北信行

日本のプロ野球や米メジャーリーグを中心としたスポーツ界の裏ネタ取材を得意とするライター。WBCや五輪、サッカーW杯など数々の国際大会での取材経験も豊富。


 日本ではまったくと言っていいほどに報じられていないが、米国のメジャーリーグ関係者の間で物議を醸している話がある。ヤンキースのイチロー外野手が「2シーズン以内に引退を表明するのではないか」という怪情報だ。

 そもそもの発信源は米スポーツ専門局の「ESPN」。現地時間で4月1日の深夜に放映された「ベースボール・トゥナイト」という番組の中でベースボールアナリストのピーター・ギャモンズ氏が唐突に「数々の情報を総合すると、イチローは来季までに引退すると思う」と口にしたのだ。

エイプリルフールの出来の悪い冗談だろ?

 放送されたのはヤンキース対レッドソックス戦が行われた直後。興奮冷めやらぬヤンキースファンやメジャー関係者から「本当なのか?」との声が次々に上がったのは言うまでもない。その一方で、この日は「エイプリルフール」であったことから「もしかしてギャモンズ氏は悪いジョークを言っただけじゃないのか」との見方も一部にはある。

 とはいえ、当のギャモンズ氏が、それ以上のコメントを何も発していないことから真相は不明のまま。現在も前出の発言が独り歩きしているような状況となっている。

 ギャモンズ氏は元プレーヤーではなく、メジャーの「情報通」と言われる重鎮アナリスト。2005年には野球殿堂入りも果たした現在68歳の大御所だ。だが、2010年の8月にはイチローとの“トラブル”も引き起こしている。

 自身のツイッターで当時シアトル マリナーズに在籍していたイチローについて「彼は球団のオーナーに(元ロッテ監督の)ボビー・バレンタイン氏の次期監督就任を勧めた」と書き込み、イチローから「根も葉もないこと」と激怒された前歴があるのだ。しかし、その直後に複数のシアトル地元紙が「ギャモンズ氏はウソをつくような人間ではない」と指摘。この騒動は結局うやむやのまま自然消滅してしまった。

 この一件とは対照的に今回は、イチローが何の反応も見せていないことから「もうバカバカしくて相手にしていないだけだ」「いや、的を射ているから何も言わないのではないか」と見解が真っ二つに分かれている。

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