青春時代に習い事の楽しさを知った世代が、いま再び“戻り”つつあるというこれからのことがよく分かるコラム(3/4 ページ)

» 2013年03月27日 00時00分 公開
[根岸菜穂子,Business Media 誠]

青春時代に習い事の楽しさを知った「元祖」世代

 1990年、現在48歳の女性が25歳の時に、弊誌『ケイコとマナブ(首都圏版)』が創刊しました。当時はバブル経済が円熟期を迎え、単純に買い物をしたり、派手に遊ぶことだけの「消費」に世の中全体が飽き始めていて、自分を高める「習い事」というのは、単なる遊びよりも一段ステイタスが高いものとして注目されていました。

『ケイコとマナブ(首都圏版)』の創刊号より。当時の世の中は、派手に遊ぶことだけの「消費」に飽き始めていた

 また『ケイコとマナブ』の創刊により、茶道・華道・着付けといったいわば“花嫁修業”的なものが主流だった働く女性の学びは スクーバダイビング・フラワーアレンジメント・乗馬などにまでバリエーションが広がり、“お嫁さんになるための準備”から“プライベートの充実”“自分磨き”へと位置付けも変わっていきました。

 その弊誌創刊当時に、学ぶことの本当の楽しさ・自分を磨くことの有益性を知った世代を、私たちは今回「元祖★おケイコ女子」と名付けました。「元祖★おケイコ女子」は、バブル時代に20代前半〜30代前半を過ごし、まさに習い事を謳歌(おうか)した1958年〜1970年生まれの女性。タレントでいうと、YOUさん(1964年生まれ)、小泉今日子さん(1966年生まれ)などが挙げられます。そう、まさに今の元気な40〜50代の女性というわけなのです。

 そんな女性たちも子育てに奮闘してきましたが、1990年25歳だった女性が27歳(当時の初産年齢)で出産したと仮定すると、そのお子さんが20歳になるのがまさに2013年である今年。昨年あたりから40〜50代世代が学びマーケットに戻ってきていることと符合するのは、偶然ではないはずです。

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