このように、多くの就職活動生が「自分を知る」「相手(職業)を知る」というプロセスでつまずいている。まさに『試職』は、「自分が分からない」「職業を知らない」まま就職活動を進めようとする“シューカツ先行”に歯止めをかけ得る方法論だ。
冒頭で紹介した、合同で業界理解セミナーを行っている不動産流通業界のグループでは、各社の優秀営業員たちが集う会合も定期的に開催している。最近そこに参加する各社の精鋭に、この「仕事体感セミナー」を経て入社した新卒者が目立つそうだ。
「試職」は、単に「知らないことを知らせる」だけでなく、「知る」→「好きになる」→「やってみたくなる」という連鎖も紡ぎだしているのではないだろうか。
ビジネスパーソンにとって、情報は大きな“武器”のひとつだ。しかし「新聞、雑誌、テレビ、ネットなどで情報を仕入れているのに、いまひとつ世の中の動きがよく分からない」という人もいるだろう。
もちろんメディアが悪いのではなく、ましてやそのビジネスパーソンの感度がにぶいわけでもない。現在の状況を分析し、次にどういったモノがやって来るのか――といった情報に触れていないのかもしれない。
「これからのことがよく分かるコラム」では、“今と次”にスポットを当てた。今、何が起きているのを知り、次に何が来るのかを推測する。そうした情報を自分の肥やしにして、仕事力をアップさせようではないか。
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