インタビュー
» 2012年12月05日 08時00分 UPDATE

モバイル活用でオンライン学習はどう変わる?――サイバー大学学生インタビュー (1/3)

今春からiPadを使ってのモバイル学習を本格的に導入したサイバー大学。学生たちはどのように活用しているのだろうか。IT総合学部で学ぶ大内慎介さんに活用法を尋ねてみた。

[Business Media 誠]

 すべての授業がオンライン上で受けられ、学士号を取得できることをウリに2007年4月に開校したサイバー大学。

 同大学の学生たちはWindows PCを利用して学習しているが、1月に掲載したIT総合学部の川原洋学部長へのインタビューでは、iPhoneやiPadといったモバイル端末を利用して授業を受ける実証実験を行っているという話を紹介した。その後、実証実験は無事終了し、4月からモバイル端末を利用した授業が本格的に展開されるようになった。

 モバイル学習によって学生にどのような変化が生じたのか。スタートから半年弱経った8〜9月に行った調査によると、モバイル学習導入によって学習時間が増えたという学生は6割強。1週間当たりの学習時間が10時間以上増えたという学生も4%いた。

ah_saiba2.jpg CC Handy(モバイル用アプリ)導入で増えた学習時間/週

モバイル学習で隙間時間を活用

 モバイル学習によって変わった学生の生活。そこで実際にどのように学習しているのか、4月にIT総合学部に入学したばかりの大内慎介さん(37歳)に尋ねることにした。大内さんはソフトウエア開発のエンジニアとして働くかたわら、サイバー大学で学ぶ社会人学生である。

ah_saiba3.jpg IT総合学部1年生の大内慎介さん

――入学の経緯と、オンラインで学習できることがどのくらい影響したかを教えてください。

大内 ちょっと恥ずかしい話でもあるのですが、仕事でお客さまと折衝する中で、コミュニケーションに齟齬(そご)をきたすことがあり、悩んでいました。どちらが担当するかというコミュニケーションがうまくいかずに、数億円くらいのプロジェクトが流れてしまいそうになったこともあったのです。

 そこで、私の語彙(ごい)やリテラシーが不足しているのではないかと考えて、行動を起こしました。まずは新聞や本をたくさん読むことから始めたのですが、学生として一から学び直す方がいいのではないかと思いました。放送大学や慶應義塾大学といった通信制を持つ大学の説明会に行ったのですが、サイバー大学の人が一番親身に相談に答えてくれて、「ここなら成長できるのではないか」と思い、入学することにしました。

 私は家族と一緒に暮らしていて、ソフトウエア開発の仕事をしています。 この仕事の特性として、納期前はどうしても深夜まで働くことになる場合があります。忙しい時には0時30分に仕事が終わり、帰宅するのが2時過ぎになることもあります。そうすると、決まった時間に出席しないといけない授業は受けられません。従って、すべてオンラインで学習でき、 私が授業を受ける時間を決められることは必須条件でした。

――モバイル学習というとイメージしにくいのですが、だいたい1日の中でどのように勉強しているかというスケジュールを教えていただけますか。

大内 平日は次のようなスケジュールです。

時間 スケジュール
7:00 起床。
8:00 出社。電車で授業の受講やPDFで学習。
9:00 仕事。
12:00 昼休み。昼食や資格の勉強、授業の復習、昼寝。
13:00 仕事。
20:00 退社。電車で授業の受講や資格の勉強、昼寝など。
21:00 勉強カフェで授業の受講や資格の勉強、Facebook。
22:30 自宅へ。電車でマンガを読んだり、DVDを見たりしてリフレッシュ。
23:00 食事やシャワー、寝る準備、仕事のメール、Facebookなど。
25:00 授業の復習、資格の勉強、仕事のメールなど。
26:00 就寝。

 土日も各5〜10時間くらい、授業を受講しています。

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