米大統領選でうごめくハリウッドセレブたち伊吹太歩の世界の歩き方(1/3 ページ)

» 2012年09月06日 08時00分 公開
[伊吹太歩,Business Media 誠]

著者プロフィール:伊吹太歩

世界のカルチャーから政治、エンタメまで幅広く取材し、夕刊紙を中心に週刊誌や月刊誌などで活躍するライター。


 2012年8月27日、米俳優のジョージ・クルーニーはスイスのジュネーブにいた。ただ国連機関で記者会見があったわけでも、国際会議でPR活動を行ったわけでもない。かといってバカンスでもない。2012年11月に大統領選を控えたバラク・オバマ大統領のために催された資金集めパーティに出席していたのだ。

 国際的な機関が多いジュネーブに暮らす米国人を対象にしたパーティで、クルーニーは62万5000ドル(約4900万円)の資金獲得に貢献した。ちなみにクルーニーとの夕食会の参加料金は1万5000ドル(約117万円)、クルーニーとの写真撮影代はなんと5000ドル(約39万円)、また夕食前に行われた歓迎会の参加費は1人当たり1000ドル(約7万8000円)だった。

 こうした政治資金パーティは米国では珍しくない。例えば2012年8月には、オバマ陣営の資金集めパーティのホストを歌手のグエン・ステファニーが務め、400人が出席した。『セックス・アンド・ザ・シティー』のサラ・ジェシカ・パーカーは6月、ニューヨークの自宅で50人を招待してオバマへの資金集めパーティを行い、200万ドル(約1億5700万円)を集めた。

 ジョージ・クルーニーは5月にもオバマのための資金集めパーティを行っており、1500万ドル(約11億7600万円)を集めた。オバマがクルーニーを「いい友達」だと呼ぶのも当然だが、どちらかと言えば「いいATM」と言ったほうが正しいだろう。

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