「上から目線」は、こうした人生経験や年輪といったものを全否定する言葉なので、反論もしづらいのは当然です。要は「中身のない批判」なのです。これで会話をぶっ壊せば、言った者勝ちで会話は終了しますが、やはり気持ちの良いものではありません。何より論理が通っていないのにそいつの希望通りの流れになるのも確かにしゃくにさわります。
そんな時、「『上から目線』ってどういう意味?」と説明させてはどうでしょう? 「何が、どこが、なぜ『上から目線』なの? どういう意味で言ってるの?」と。
ワコードは「説明」が苦手です。昭和の子どもと違って、怒る親や教師から言いわけして逃げ回る必要のない世代です。「どうやったら親をあざむけるか」を日々考えて生きてきた子どもにかなうわけがないのです。だから「なぜ?」と聞かれるのが大の苦手です。まして全然中身のない「上から目線」。説明なんてできないでしょう。
おっさんは言いわけ上手ですよね。奥さんに、会社の上役に、お客に、常に言いわけ人生で過ごしてきた私です。さあ言いわけ人生を人生に生かしましょう!(増沢隆太)
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