VAIOな男性、VAIOな女性――データから見るペルソナ図鑑消費者理解コトハジメ(2/3 ページ)

» 2012年03月08日 08時00分 公開
[大久保惠司,Business Media 誠]
誠ブログ

消費行動から見たVAIOな男性

 さて、ここからは男性と女性を別々に見ていくことにしましょう。まず、男性(1746人)の消費傾向としては、「ブランドものを持つのが好き」で「新商品の情報はまめにチェックしている」人たちです。思われたいイメージは「品性がある」「信念・ポリシーがある」「かっこいい」など。品の良さを目指す人々です。

 所有しているブランドから感性傾向を見てみましょう。ファッションは「バーバリー」「ラルフローレン」「リーバイス」などオーセンティック(正統派)で品質の確かなものが好み。時計は「ロレックス」が全体の1.8倍の所有率です。そのほか「オメガ」などの輸入ブランドが軒並み高くなっています。「カルティエ」「ブルガリ」などのアクセサリーの選択率が高いのも特徴で、とてもおしゃれな人たちですね。面白いところではチョコレートの「ゴディバ」が全体と比較して1.7倍の高い選択率です。

 クルマのベストテンは「クラウン」が4番目で全体の1.9倍の所有率。同様に「スカイライン」が5番目で1.9倍、「BMWの3シリーズ」が8番目で1.8倍というのが目立っています。

 ここまで見てくると、「評価が固まっていて、確かで間違いのない、そして誰もが高品質であることを知っているブランド」が好みのようです。あえて誰も知らない新しいブランドを選ぶような冒険はしないタイプなのかもしれません。

ぺるそなイラスト「VAIOな男性」

消費行動から見たVAIOな女性

 女性のVAIOユーザー(1639人)の消費傾向は、判で押したように男性と同じ特徴が出ています。「ブランドものを持つのが好き」で「新商品の情報はまめにチェックしている」人たちです。女性の中では「デジタル家電」に対して関心の強い人たちですね。

 加えて「スパ」「エステ」「ネイル」など美容に関する項目が、女性全体と比較して高くなっています。思われたいイメージは「センスが良い」「頭の良い」「粋な遊び心がある」などが高くなっています。こちらもやはり上品でかっこいいことを目指す人たちです。

 ファッションの好みは「組曲」「23区」などが上位に来ています。また「ユナイテッドアローズ」などのセレクトショップ系もお気に入りです。バッグは高級ブランドが並びます。「コーチ」「ルイ・ヴィトン」「グッチ」「プラダ」が上位に位置し、特に「プラダ」は女性全体と比較して1.6倍の支持率です。アクセサリーの選択率が高く、「ティファニー」「スワロフスキー」「カルティエ」が1.5〜1.7倍となっています。そして時計は男性と同様に「ロレックス」が1.8倍と高い所有率です。

 メイク用化粧品は「マキアージュ」がトップですが、「シャネル」「ランコム」などの海外ブランドの使用率が女性全体と比較して1.6〜1.7倍と高くなっています。そして、ミネラルウオーターをよく飲み、「コントレックス」「ヴィッテル」「ペリエ」が女性全体の1.6倍ほど多く選ばれています。また、好きなキャラクターではディズニーやジブリのキャラクターをおさえて、「スヌーピー」がトップになっています。

ペルソナイラスト「VAIOな女性」