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» 2012年01月26日 08時00分 UPDATE

郷好文の“うふふ”マーケティング:仕事はチャットで変えられる? チャットワークでインタビューしてみた (2/3)

[郷好文,Business Media 誠]

会話のリアルタイム性と気軽さ

 「チャットワークの開発のきっかけや経緯を教えてください」

山本 「もともとEC studioでは、社内コミュニケーションにSkypeのテキストチャットを使っていました。Skypeのグループチャット機能は使い勝手がよく、部署ごとやプロジェクトごとに多数のグループチャットを作って運用してきました」

 だがSkypeは万能じゃない。相手がオンラインでないとメッセージが届かない、スマートフォンではチャットしにくい、検索もちょっと……など。そこで「自分たちが使いやすいものを作ろう」となった。ITアプリ開発では「自分で使いたい」という動機から良いものができる法則があるが、チャットワークも自然発生的だった。

 「ほかのツール(電子メールや電子会議、電話、Skypeなど)とどう違いますか?」

山本 「チャットワークは会話のようなリアルタイム性と気軽さがありつつ、メールのように記録が残っていきます」

 電子メールは書いても書いても、相手に分かってもらえないことがある。文が悪いこともあるが、形式がまずいからという面もある。返信に「>>>」が多いメールは醜い。1日数百通届いて、しかもスパムやSNSからの通知ばかりが占めるようになると、「電子メール廃止」という企業も出てくるのも当然だ。

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仕事が“チャット型”に変わってきた

 余談。ある人がクライアントにメールを送った。何度送っても「忙しくて」と返事を先延ばしにされた。ところがそのクライアント氏、Twitterではガンガンツイートしていた。「ひどい!」とその人は氏と絶交したとか。

 気持ちは分かる。でも、みんないくつも仕事を抱えていて、すぐに返事できないことがあるのは真実。聖徳太子でもない限り、すぐに答えようとするとストレスになる。ただペンディングすると、今度は返信をもらえない相手にストレスがたまる。そこが問題。

 チャットワークはテーマで閉じた世界なので、プロジェクトのスピードと期限が共有される。参加者がペースを保ちつつ会話ができるのがいい。

 コミュニケーションは働き方に応じて変化する。以前、仕事には“起承転結”があった。企画→開発→販促→販売とプロセスがしっかりしていた。だが、昨今はIT業界を中心に仕事は“有為転変”、つねにうつろう。

 例えばアプリ開発ではバージョンアップのたびに告知やプロモーション、顧客対応が始まる。完結することはなく、タスクも都度変わり終わりがない。仕事が日常的に存在する“チャット型”に変わってきたのだ。

 あとコミュニケーションでは“気軽に”が重要。何となく続けているだけで、書き込みがだんだんカジュアルトークになっていく。話し込んだ相手と打ち解けるように、チャットでも同じことが起きる。これは大きなメリットだ。

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