こんなくだらないことに時間を取られたくないから早々に切り上げようとすると、今度は「説明が足りない」などと言って騒ぎ立てる。そうやって、どんどん事を大きくしていくのが彼らのやり口だった。
いってみれば自作自演なのだ。自分たちで勝手に噂を作り上げ、それを巧妙に広め、議会で取り上げて私の政治生命を奪おうと画策する。その動きの集大成として、「週刊現代」のスキャンダル記事へとつながっていくのである。
だが、これらを仕掛けた人たちを私は不思議と恨む気にならなかった。それは、彼らなりの正義だったと思うからだ。政治が権力を巡る攻防であることを考えれば、こうしたことは、いつの世でもあったことだ。省みれば、政策課題においても、私の年齢や性格という点においても、私は狙われやすい対象だったのだ。
(続く)
→大阪の未来はバラ色か? 橋下市長にふりかかる困難【特別編・前編】
→なぜ橋下市長は「大阪都構想」を打ち上げたのか【特別編・後編】
→【第1回】“でっち上げ記事”を書かれたら、どうすればいいのか
→【第2回】日本は破たんするのか? そうはさせない人間の思考回路
→【第4回】公務員が、市長に「死ね!」というメールを送るワケ
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