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» 2012年01月19日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好調な住宅指標を好感して堅調 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8550.58△84.18

<TOPIX>734.98△3.45

<NYダウ>12578.95△96.88

<NASDAQ>2469.71△41.63

<NY為替>76.82△0.01

IMFの財源拡大報道や予想を上回る金融機関の決算、好調な住宅指標を好感して堅調

 ギリシャに対しての引き当てを増やすように金融機関に要請があったというように欧州金融問題は引き続き懸念されるものの、米国での金融規制強化見直しの動きやIMF(国際通貨基金)が財源を増強するとの報道、金融機関の予想を上回る決算発表などが好感され堅調な展開となり、ナスダック指数は大幅高となりました。住宅価格指数が予想を上回って改善がみられたことなどもセンチメントを上向かせる要因となりました。ここのところの住宅関連の指標に底入れ感が強まっていることや欧州格下げでも信用収縮の動きが加速されることがなかったこともあり、買戻しを急ぐ動きもあったものと思います。

 米国景気の鈍化懸念や世界的な景気鈍化懸念は薄れてきたようです。中国でも金融緩和期待が強まっており、インドでも物価上昇が一段落、インドネシアでも格付けの引き上げがみられるなど、欧州金融不安からの世界的な景気鈍化懸念が薄れ、逆に世界的な景気回復が欧州金融不安を払拭するような勢いがみられます。まだまだ予断は許さないのでしょうし、今度は金融規制強化の問題なども取り沙汰されてくる可能性もあるのですが、一時期よりかなりセンチメントは上向いているということだと思います。

 個別には住宅価格指標の改善を好感してレナーやトール・ブラザーズ、バルトグループなど住宅関連銘柄が軒並み大幅高、大幅な減益決算ながらも一株利益が予想を上回ったゴールドマン・サックスが大幅高、欧州金融不安が一服となったこともあってバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど金融株が軒並み大幅高となりました。世界的な景気鈍化懸念が薄れたこともあり、キャタピラーやアルコア、GE(ゼネラル・エレクトリック)、フォード・モーターなど景気敏感株が堅調、インテルやIBM、アップルなどハイテク銘柄も軒並み堅調となりました。金先物価格は堅調ですが商品相場全般に上げ一服となった感もあり、エクソン・モービルなど石油株は高いのですが、パブリック・ゴールドなど金鉱株は軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高にもかかわらず前日の大幅高の反動から売り先行となり、前場は冴えない展開となりました。後場に入ると中国の春節を前の手仕舞いとみられる買戻しが一気に入り、目先筋の買いも交えて先物主導で大幅高となりました。ただ、先物の買いも最後までは続かず堅調となったのですが上げ幅縮小しての引けとなりました。現物株も持高調整の売り買いがみられ、売買代金が久しぶりに1兆円を超えました。ただ、売買高が増えた割には何となく盛り上がりに欠ける展開でした。

 米国市場は堅調となったのですが、昨日の上昇で先取りしたように上値の重い展開となりそうです。ユーロ安が一服となったことで輸出株の一角などが買い直されるのでしょうが、逆に幕間つなぎ的に買われていた内需株などは上昇も一段落となって来るのではないかと思います。欧米株価は堅調ですが、欧州金融不安など懸念材料も多く、まだ最後まで買い切れないということなのだと思います。割安感が強まっている銘柄などの水準訂正、見直しの動きは続くと思います。昨日同様に中国春節を控えての持高調整など目先の需給に振らされる状況には変わりないと思います。

 節目とみられる8500円〜600円水準を抜けてくるのかどうかが注目されます。ただ、一気に抜けるだけの材料には乏しく、上値も重くなって来ると思います。ユーロ安は一服となったもののユーロ下落要因が払拭されたということでもなく、対米ドルでの円高が止まったということでもなく、円高が止まったと確信が持てるまではまだ上値も重いと思われます。8500円〜600円水準での底堅さを確認して、円高が止まると次の節目である8800円〜900円水準を目指すことになるのでしょう。

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