理科と地歴・公民の受験の仕方が大きく変わりました。
例えば、これまでは「地歴」と「公民」は別々の時限(それぞれ60分間)での受験だったのですが、2012年度から「地歴と公民を合わせて120分という時間内で解く。60分経過時点で1教科目の解答用紙を回収する」ことになりました。
これにより、これまではできなかった「(公民を受験せず)地歴だけ2科目受験する」という方法が可能になりました。細かいですが、理科では「物理・化学・生物」などという3科目受験ができなくなり、最大2科目の受験となりました。
この方法に変化したことにより、ある「ズル」が可能になるんですが……分かりますかね? 答えは記事の最後に。
「やばい!受験番号をマークするの忘れた……」
そもそも忘れた人は、そのこと自体も気付かないかもしれませんが(苦笑)、こういう受験生は0点となるのでしょうか?
2006年5月25日の朝日新聞の記事によると、1984年以降23年間にわたり、このような“うっかり受験者”に対しては、全員誰かを割り出し「0点」にせずに通常通り採点していたそうです。2006年度センター試験では、その数、何と約7000人!
でも、だからといって、今後この方針が続くとも限りませんので、マーク漏れがないかは十分注意してほしいものです。
似たような問題どころか、過去問そのものも利用される(こともある)というのが方針です(2010年度以降)。
まあ、だからといって、「すべての過去問を完璧に解けるようになることを狙うのも時間の無駄では?」という感じもしますし、「完璧に解けるということはそもそも実力があるのでは?」という見方もありますが(笑)。
僕の高校時代にもありました。「理系は日本史より地理の方が有利だ」という噂(笑)。
確かに、毎年の平均点だけで比べれば、地理の方が日本史より高くなることの方が多いです(この15年では地理<日本史となったのがわずか3回)。しかし、だからといって、「地理受験が有利だ」と短絡的に結論付けるのは、冷静に考えるとおかしな話です。
「教科と受験者との相性があるから」という理由もありますが、もっとハッキリした根拠に「その科目を勉強するための時間数が平均点には加味されていないから」というものがありますから。
つまり、地理が勉強しにくいため、地理受験者の地理に費やす勉強量が、日本史受験者の日本史に費やす勉強量よりずっと多くなった。結果として「センター試験まで一生懸命勉強してきた人間同士」比べると、地理の方が日本史より点数が高くなる、というだけかもしれないわけです。科目選択に絶対的な有利・不利なんてありません!
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