コラム
» 2011年11月22日 09時34分 UPDATE

松田雅央の時事日想:ドイツ人が、日本に興味を抱くワケ (2/3)

[松田雅央,Business Media 誠]

武士道に傾倒

 戦国武者グループの名は「SAMURAIグループTAKEDA」。その名の通り武田信玄をモチーフとして、信玄の屋敷をイメージしながら武具を展示し武術をデモンストレーションしている。こういったグループを単なる「変わった趣味の人たち」と侮ってはいけない。彼らの情熱には目を見張るものがある。

 例えば写真に写っている戦国武将の旗印がそれぞれ誰のものかお分かりだろうか。グループのフックス代表に尋ねると「彼らは武田家の重臣で、左からKATSUYORI(武田勝頼)、TADA(多田三八郎)、YAMAGATA(山県昌景)、ITAGAKI(板垣信方)」とスラスラ出てくる。どこかで聞いた名ではあるが、筆者にはどういう人物か見当がつかない。

yd_matuda1.jpg SAMURAIグループTAKEDA

 ドイツ人にとっては戦国武将に関するすべてが珍しい。メンバーは「太刀」と「刀」の違い、流鏑馬(やぶさめ)、弓の扱い方など、日本人でもなかなか答えられない内容を見学者に説明していた。一番驚いたのは、身に付けている装束・鎧兜・武具がすべて手作りだと言う話。素材、紐の結び方、織り方、縫い方まで研究を重ね、一から作り上げたそうだ。

 グループを立ち上げたフックス代表がここまで戦国武将にのめり込んだのは、浮世絵好きの父親の影響が大きい。1979年にグループを立ち上げ、現在のメンバーは15人。

 今時、漫画・アニメのコスプレを楽しむドイツ人は珍しくないが、「SAMURAIグループTAKEDA」はドイツにおけるコスプレの先駆者に違いない。趣味もここまでくればアッパレだ。

yd_matuda4.jpgyd_matuda5.jpg 武具の説明(左)、SAMURAIグループTAKEDAのWebサイトより(右)

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