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» 2011年10月12日 07時00分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:まちまちの展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>8773.68△168.06

<TOPIX>755.00△13.45

<NYダウ>11416.30▼16.88

<NASDAQ>2583.03△16.98

<NY為替>76.64▼0.08

前日の反動から軟調だが金融不安が薄れたことで底堅さもみられ、まちまちの展開

 前日の大幅高の反動やまだ欧州金融安定基金(EFSF)の機能強化がスロバキアでの議会承認が済んでいないことなどもあり、利益確定売りや手仕舞い売りに押されました。それでもまだまだ売られ過ぎの修正もみられて底堅くなり、指数もまちまち、上がれば売られ、下がれば買われるというような状況でした。為替も落ち着いた動きとなっており、大きな波乱もなく、企業決算の発表が本格化するところで「嵐の前の静けさ」といった雰囲気でした。引け後に発表された決算は芳しいものではなかったのですが、日中は様子見気分の強い展開でした。

 今月に入ってから景況感がやや好転、金融不安も薄れて足元の好調な決算を確認するような雰囲気になっています。四半期決算の発表に一喜一憂することになるのでしょうが、慎重な見通しや芳しくない決算に敏感な反応となって来そうです。一喜一憂しながらある程度傾向がみられるまでは落ち着かない相場で、右往左往することになりそうです。売られすぎた銘柄の修正などは続くのでしょうが、芳しくない決算が続くようであれば、修正一巡感から手仕舞い売りも嵩んでくるのだと思います。

 個別には一部株主が経営陣の交代や身売りを要求したリサーチ・イン・モーション(RIM)は大幅高、同業への買収提案が拒否されたハーツ・グローバル・ホールディングスは堅調となり、輸送能力の削減を発表したAMRは大幅高となりました。金融株は堅調なものが多いのですが、利益確定売りや手仕舞い売りに押されて上値も重く、シティグループは大幅高。バンク・オブ・アメリカは堅調となったもののJPモルガン・チェースは変わらずとなり、原油先物価格も堅調でしたが、エクソン・モービルやシェブロンは小幅安、軟調となりました。注目されたアルコアは堅調となったのですが、引け後の決算で一株利益が予想を下回ったことで時間外取引では大幅安となっています。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高やユーロ高を受けて買いが先行、大幅高となりました。外国人も買い越し基調が続いていることから、寄り付きの買いが一巡となったあとも値持ちは良く、指数は小動きながら大幅高となりました。日中の値動きに乏しく、売買高も盛り上がらなかったのですが、売り急ぐ動きもなく値持ちの良い展開となりました。まだ疑心暗鬼な相場が続いているということですが、過度な悲観は払拭され売られ過ぎの修正がみられました。

 米国市場はさすがに大幅高の後だけにまちまち、冴えない展開となりましたが、日本市場もある程度売られ過ぎの水準訂正となった後で上値の重い展開となりそうです。為替も落ち着いているとはいえ円高水準にあることで、欧州金融不安や世界的な景気鈍化懸念が薄れて、今度は円高の業績への影響などを織り込むことになりそうです。大震災の影響からの立ち直りを試す決算動向がみえて来るなかで改めて円高を嫌気する動きも出てくるものと思います。朝方発表される機械受注に振らされる場面もあるのかもしれませんが、輸出株の売られ過ぎの修正と円高懸念が交錯、個別の対応となりそうで、内需銘柄などの買い一巡後に売られた銘柄などの反発が期待されます。

 日経平均は上値の節目とみられる8800円〜900円水準を試す動きとなりましたが、ここからはいったん上値の重い展開となりそうです。上値の重さを確認しながら8500円〜600円水準での底堅さを確認することになるのでしょう。欧州金融不安や世界的な景気鈍化懸念が完全に払拭されるか、円高傾向が止まる、あるいは円高の影響も限定的と確認されると8800円〜900円水準の節目を抜けてくることになるのでしょう。

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