昨日の反動もあって大幅高清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年10月06日 16時11分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8522.02円 △139.04円
売買高 16億2811万株
売買代金 1兆0610億7900万円
値上がり銘柄 1321銘柄
値下がり銘柄 251銘柄
騰落レシオ 89.61% ▼0.64%

日経平均

米国株高や為替の落ち着きなどを好感し昨日の反動もあって大幅高

 米国株は引き続き大幅高となり、為替も落ち着いていたことから買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)は相変らず売り越しと伝えられたのですが米国市場でハイテク銘柄が買われていたことや商品相場も堅調となっていたことで、ここのところ大きく売られていた電子部品株などのハイテク銘柄、商社株や非鉄株などの資源株が買い直されて、買い戻しを交えて大幅高となるものもみられ、指数も寄り付きの買いが一巡となったあとも値持ちの良い展開となりました。

 後場も引き続き値持ちは良かったのですが積極的に買い上がる動きも一段落となり、上値も限定的となりました。節目とみられる日経平均8500円水準を抜けると戻り売りや見切り売りも嵩んで上値も重く、かといって比較的為替も落ち着いていたこともあって売り急ぐ動きもみられないという感じでした。ユーロも若干円高気味となったのですが、特に売り急ぐこともなく、売られ過ぎの修正が続き最後まで値持ちの良い展開が続きました。最後も買戻しを急ぐ動きなどもあってしっかりとした展開で大幅高となりました。

 小型銘柄も堅調なものが多かったのですが、主力銘柄ほど買い戻しが入らず、指数の上値も限定的となりました。二部株指数は小幅高、日経ジャスダック平均も堅調というにとどまり、昨日まで大きく売られていたジャスダックTOP20や東証マザーズ指数は大幅高となりました。先物はまとまった売り買いは散発的にみられるだけで指数を動かすような場面はほとんどみられず、追随するような動きはなく指数を方向付けるというよりは目先の売り買いが中心という感じでした。

 本日の動きだけを見ていると腰の据わった買いも相変らず少なく、新たな買い手もみられないという感じです。株価の指標=PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などからみていわゆる「割安」といわれるような水準にあるのですが、先行き懸念が根強く、買い切れないという状況だと思います。8500円〜600円水準で上値を抑えられているようであり、今度はこの水準での下値固めとなるのかどうかが注目されます。

テクニカル分析

日経平均

 上に放れかけて昨日の「包み足」で底入れとなった可能性もありますが、まだ転換線に上値を押さえられた状況であり、RSIもストキャスティックスも底入れ感がみられません。明日も堅調となって、転換線をサポートとして確認できるようであれば基準線水準まで戻すのではないかと思います。

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