35歳になった時に心得ていないと、もっとヤバイこと吉田典史の時事日想(3/3 ページ)

» 2011年09月30日 08時00分 公開
[吉田典史,Business Media 誠]
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考え方を変えることはできない?

 ここまでは、私が記事で紹介した「職務遂行能力×仕事への意識・考え方=成果・実績」の、仕事への考え方により一層の重きを置いたものと言えるのだろう。確かに35歳までくらいに考え方の大切さに気が付き、良き方向に向けて直そうとする人は高い成果を出す傾向があるように思う。

 会社員にとって、35歳は大切な年齢である。その後、定年までの昇格は30代半ばまでにはほぼ決まっている。少なくともその時点で、役員になれるかもしれないグループ。管理職で終わる人たち。さらにそれにもなれないグループには分けられている。

 多くの会社で役員や管理職などを含め、「早いうちにあの男を課長にしよう。彼は幹部候補だから」などと暗黙の了解があるはずだ。言い方を変えると、40〜50代になり、リストラになる人は35歳までくらいにその候補はある程度、決まっているだろう。

 最後に、奥山さんは米国で鍛えられたコンサルタントらしく、少々厳しいことを語った。

 「考え方を簡単には変えることはできない。その人が成人するまでの間に接した人、例えば家族や友人らに多分に影響を受けて、考え方はできあがる。日本企業が面接時に親のことや職業を聞いたのは、その学生の考え方を知ろうとしていたのではないか。

 今はこのようなことはあまりしないが、考え方が大きく違う人を入社させると、会社にとって損害になる。職務遂行能力が高くとも、会社の哲学とその人の考え方が決定的に違う場合は、入社させないほうがいい」

 私も同感である。考え方が大きく違う人と、深い話し合いを長くすることは経験論で言えば不可能に近い。あなたは、会社やほかの社員らと考え方は重なるだろうか。 

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