なでしこJAPANがもっと強くなるように、4つの施策を考えてみた郷好文の“うふふ”マーケティング(2/3 ページ)

» 2011年09月29日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

世界最大の女子リーグを日本に作ろう

 1993年のJリーグ創設以来、サッカー選手登録数はぐっと伸びた。第1種(年齢制限無し)は17万人前後、第2種から第4種(年齢区分別)まで約80万人もいる。これがサッカーをメインスポーツに押し上げた原動力。ところが、女子は各世代とトップリーグを合わせても2万5000人に過ぎない。

年度別選手登録数推移(出典:日本サッカー協会)

 選手が少ないと、観客数も伸びにくい。女子ワールドカップ前は平均数百人、ブームの今は2万人超の試合もあるが、今年度の72試合中、有料試合は39試合。無料試合ごとに数百万円の大赤字、選手の試合手当はアルバイト収入にさえもならない額という。これが現実だ。

 五輪予選突破は見事、国民栄誉賞も立派。しかも丸山桂里奈、川澄奈穂美、鮫島彩ら美人すぎる選手に芸能プロのオファー殺到でCM出演などピッチ外活動が増えている。でも、「私は紅白では丸山さんに1票入れたい」というようにオトコは美女に弱い。なでしこを選手として支えるサポーターなのか、ちょっと怪しい。

 彼女たちをタレント事業に埋没させたくない。サッカーで生活できるようにしたい。そこで私は川淵元キャプテンに4つ目のビジョンを提案したい。「世界最大の女子リーグを日本に作る」。

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