身近な人に「すごい!」と感じない人は、性格としてか、それとも状態としてか分かりませんが、「内輪ウケ」の環境に自分自身を置いている人なんだと思います。つまりは同質の中から抜け出せていない人なんだと。
同質な環境の中だけで生きていると、何かのキッカケで異質な環境に放りこまれたときに、対応がつかずパニックになります。同質な環境の中で異質を評論家的に分析していた場合はもっと不幸で、異質に放りこまれると「こんなはずじゃなかった」という思いがメンタル面を壊すキッカケになります。同質な環境の中での自己評価は、決して客観的なものにはなり得ません。結果、成長につながりません。
身近な人に「すごい!」と感じ、異質についても学ぼう、評価しようとしていると、いつの間にかそのベクトルが自分自身にも向き、「自分の異質かつ良いところは何か?」と無意識にとらえようとする自分ができあがります。
この点、つまり他人と交流してもらえたり、社会の中で認められている自分の根幹、「存在理由(レゾンデートル)」を客観視できるようになることで、外部環境にどんな変化があっても自分を失わず、幸せ感を保てるようになります。同質の中で戯れ、「自分って●●だよね」と勝手に自分の長所を思いこんでいる状態とはまったく違います。
「子どもって、純粋にすごい!」と思います。
自分が忘れていた数日前のことをしっかり覚えていたり。約束を必死に守ろうとするけなげさだったり。純粋に「なぜ?」と思えたり。そのひとつひとつに、思ったまま「すごいな!」と言えるようになると……あとは皆さんのご想像にお任せします。
ぜひ、身近な人を「すごい!」と言えるようになり、成長と幸福感を手に入れましょう!(寺西隆行)
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