コラム
» 2011年08月31日 08時00分 UPDATE

身近な人を「すごい!」と言えますか? (1/3)

身近な人のすごいところを、純粋に「すごい!」と思い、口にする訓練をしてみませんか? 「あいつはここがダメなんだ〜」と、悪いところに注目するのではなくて。「みんなちがって、みんないい」社会を創るためにも必要なことだと思います。

[寺西隆行,INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!

著者プロフィール:寺西隆行(てらにし・たかゆき)

株式会社Z会教材編集部理科課長(兼小学生コース教材担当)。幼児から大学生・若手社会人の教育に携わるZ会で、理科の教材編集に携わる社員のマネジメントと、小学生向け商材の開発担当を担う。前任はWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。大学生の「自分創り」をサポートする株式会社レイズアイ立ち上げプロジェクトメンバー。


 旦那や妻。父や母。子ども。上司や部下、そして同僚。近所の人、学生時代の知人……。身近な人を、どれだけ「すごい!」と言えるかが、自身を成長させつつ、幸せ感あふれる生活を送れる考え方です。

 「その人を全肯定せよ!」と申しているわけではありません。身近な人だから言える(言われる)「欠点の指摘」はとても大切です。すごい部分を見つけ、すごいと思って、その点について「すごいよ」と本人に伝えたり、「あいつのすごいところは〜」と語れる機会の多寡が、その人の成長スピードや幸せ感に比例する、と申したいのです。

 それはなぜでしょうか?

1.異質なものに飛び込みやすくなる

 僕の父母は自営業を営んでおり、毎日の帳簿をきちんととり、確定申告の知識もそこそこあります。財務・会計といった分野が大の苦手な僕からすると、とてもすごいと思います。

 僕の妻は、お願いしたわけでもないのに、いつのまにか洗濯や掃除を自らの仕事と取り組むようになっています。共働きなので本来は分担して……というところですが、僕はずぼら、彼女はきちんとしている性格。家事を苦もなくこなす彼女もすごいと思います。

 朝、笑顔で「おはよう!」と声をかけてくる同僚がいます。小さなころから朝が大の苦手で、ぶすーっとしていることが多い僕からすると、相手に陽のパフォーマンスが自然にできるその人間は、とってもすごいと感じます。

 すべて、「自分にはない」能力なり、性格なり、嗜好性なりに「すごい!」と感じているわけです。「身近な人」に対してこう感じることを繰り返すと、いつの間にか「異質に飛び込む」自分ができます。

 人間は能力なり、性格なり、嗜好性なりが近い人と群れる傾向にありますよね。その方がラクですから。そして、新たな出会いも、近い人を求めがち……。もちろん、それはそれで気持ちの良いものですが、成長の速度は(そのときの自分とは)異質な人と出会い、触れ合うより圧倒的に劣ります。

 しかし、あえて異質な人と会う気持ちというのは、なかなか起きないのが多くの人ではないでしょうか。たまたま「身近」だった人の、自分にない部分を「すごい!」と思うことで、異質に対する抵抗感は薄れ、賞賛の対象として見るようになります。

 だから例えば僕の場合、あるキッカケで、「ねぇねぇ寺西さん、整理整頓についての本をいっぱい書いている方の講演会があるんだけど、一緒にいかない?」と誘われた時、「苦手だから」「興味がないから」という抵抗感より、「すごい!」からくる興味が先に立ち、飛び込みやすくなります。飛び込んだ結果、苦手だったことが得意になるかもしれません。これが成長ですよね。

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