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» 2011年07月25日 08時00分 UPDATE

ちきりんの“社会派”で行こう!:“格安”商品の意味を考える (2/2)

[ちきりん,Chikirinの日記]
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安いことには理由がある

 「モノが安くなって良かったわ〜」とか言っている場合じゃありません。モノは、なんとなく安くなったりはしません。血のにじむような努力and/or手抜きによって安くなるのです。

 もちろん、貧困にあえぐため高いモノが買えない人もいますが、「正直言えばそんなにお金に困ってるわけではない。だけど、少しでも安いものを買いたい」と、安さを求める人もたくさんいます。でも思うのです。日本は“世界で一番物価の安い国”なんかになる必要はありません。こんなデフレが長期に続くのは、明らかに行き過ぎでしょう。

 実際には、そういう消費者の「1円でも安く」が、基本的な衛生管理もできていない飲食店、農薬漬けの輸入野菜、居眠り運転のトラックが山ほど走っている高速道路、さらには「今日初めてやってきた契約社員に、顧客情報を丸々渡して仕事させる」ような会社を作り出しているんじゃないでしょうか。

 ちきりんとしては、「すごく困っているわけではないなら、あんまり安いものばかり買わない方がいい」と思っています。自分でも、いいものには相応の対価を払いたいと思います。そうしないと、まともなものを供給してくれる会社がなくなってしまいます。

 少なくとも、「安いことには理由がある」と分かって買うべきです。ビジネスの経験のある人なら、何かの商品をみた時、「これを120円で売るには、どうすればいいのか」、ある程度は想像できるはずです。何らかの明確な理由なしにモノが安くなるのは、想像力の強い人には、ちょっとしたホラーではないでしょうか。

 そんじゃーね

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著者プロフィール:ちきりん

兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN

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