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» 2011年07月06日 08時00分 UPDATE

ビジネス英語の歩き方:英語面接で気を付けたい12のポイント (1/2)

「海外で就職したい」人でなく、「日本で外資系企業に勤めたい」人にとっても避けて通れないのが英語面接。英語でやり取りするだけでなく、異なる文化の背景を持つ人と接する難しさがある。100人以上の日本人の外資系企業への転職を支援してきたラース・レイフィールド氏が英語面接のポイントについて教えてくれた。

[ラース・レイフィールド,Business Media 誠]

「ビジネス英語の歩き方」とは?

経済のグローバル化で、国内の外資系企業で働く人だけでなく、海外企業で働く人も珍しくなくなっている昨今。社内英語公用語化の流れもあり、事実上の世界公用語となっている英語の重要性がますます増しています。この連載では、ビジネスシーンで英語や英語圏の文化に関わるに当たって、どんなことに気を付けるべきなのかを解説していきます。


 外資系企業で行われる英語面接。日本語で日本人を相手にした面接しか経験していない人にとっては、想像もつかないかもしれません。そのチャレンジを楽しむ人もいる一方、身の毛がよだつという人もいるはずです。

 私は外資系企業などへの転職を支援するジェイエイシー リクルートメントのインターナショナル部門で、5年間に100人の転職を成功させ、それよりもっと多くの人たちに英語面接の攻略法を指導してきました。面接はどれもユニークで唯一最高の攻略法はありませんが、外資系企業への転職希望者に向けて、私や同僚がよくお伝えする12の助言を集めてみました。

ah_bizi1.jpg 外資系企業の従業員数推移、リーマン・ショックでいったん減少したものの再び増加傾向にある(出典:経済産業省)

1.Bringing Eng resume to Eng interview(英語面接には英文レジュメを)

 これは言うまでもないことかもしれませんが、英語面接には英文レジュメを持っていくことがとても重要です。面接日の前から頭を「英語モード」に切り替えてください。英語面接の準備に和文レジュメを使っているようでは先が思いやられます。

 また、英文レジュメの内容はしっかりと覚えておきましょう。面接で質問を受けるたびに、レジュメに何を書いたのか頭の中をスキャンしているようではまったく勝ち目がありません。

2.No prepared questions / answers(想定問答集は作るな)

 英語面接の前に対策を立てることはとても重要ですが、想定問答集を作ると失敗します。私が転職希望者に質問をすると、まるでテキストを読んでいるような答えが返ってくることがよくあります。しかし、面接では「生」のパーソナリティをみせることが期待されているのです。もし「丸暗記」の答えを思い出そうとして自然に話そうとしないのなら、結果は明らかでしょう。日本の学校では試験に合格するために丸暗記することは当たり前ですが、面接では違うのです。

 私はいつも、答えは箇条書きでまとめておくことをお勧めしています。これなら覚えるのも簡単ですし、質問への答えに弾みをつけてくれるでしょう。また、面接官も採点表に加点をつけ易くなります。

3.Firm handshake(固い握手)

 日本の面接はまず礼儀正しいお辞儀から始まるのが通例ですが、初めて外国人と面接する日本人の中には、西洋のあいさつである“握手”を求められると後ずさりしてしまう人がしばしばいます。

 理屈では手と手を合わせるだけの単純な動作ですが、事はそれほど単純ではありません。固く、強い握手を交わすことで、あなたが自分の能力に自信を持っており、置かれた環境にくつろいでいることが分かるのです。私は日本で、濡れた魚をつかんでいるような握手をどれほど交わしてきたことか! 特に営業の仕事では、弱々しい握手をしたら、そこで商談が終わってしまいます。

4.Don't rely on 'I think' (「I think」に頼るな)

 日本人は自分の能力を説明する時に、よく「I think(〜と思う)」を使います。日本語だとそれで良いとしても、英語の「I think」は「自信がない」というニュアンスを伝えてしまいます。次の2つの文章を見てください。

 「I am confident I will be able to solve the high personnel turnover within the year(私は年内に高い離職率を解決できる自信があります)」

 「I think I will be able to solve the high personnel turnover within the year(私は年内に高い離職率を解決できると思います)」

 前者はあなたを売り込めますが、後者は売り込めません。

5.Eeeto(えーと)

 自信にあふれたインターナショナルな日本人候補者を期待している面接官にとって、候補者の二言目に必ず出てくる「えーと」「え〜」「あー」ほど、気分を害するものはありません。これはささいなことのように感じるかもしれませんが、大きなインパクトがあるのです。実際これは、東京で仕事をしている私の同僚の間でも、面接でイライラすることの第1位に選ばれています。

 もし、こうした言葉を使うはめになったのなら「erm」を使ってください。ベストな解決法ではないかもしれませんが、これは少なくとも英語です。

6.Don't keep answers only related to work experience(答えは仕事の経験だけに限定するな)

 多くの外資系企業、特に欧州の企業は、その人の全体像に興味を持っています。彼らはしばしば、趣味や余暇の過ごし方に関心を示します。なぜなら、趣味や余暇の過ごし方は、その人の個性や社会性を知る上でヒントをくれるからです。これを巧みに使って自分をうまく売り込むのも腕の見せどころです。

 例えば、大学でスポーツをしていたという経験は、次のように使えば営業の仕事に就く上で役立つでしょう。「私はチームとして働き、共通のゴールに向かって努力することができます、私は勝つことが好きです」。同じように、旅行好きだという人が「知らない人と出会い、話をすることが楽しい」と言えば、顧客窓口の仕事に就く上で役立つでしょう。

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