どう着こなす? スーパークールビズ!(3/4 ページ)

» 2011年06月06日 12時39分 公開
[唐澤理恵,INSIGHT NOW!]
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着崩し方を知ろう

 さあ、ここまで書けば、あとはいかに着崩していくかを知っておけば簡単です。この着崩し方こそ、その人それぞれの個性や職業に合わせて、着崩していけばいいわけです。とっても簡単な法則です。

 最もきちんとしたアンオフィシャルなスタイルが次の法則です。

 品格あるアンオフィシャルスタイル=紺ジャケット+ネクタイ+グレイのウールパンツ+白いシャツ+黒革ベルト&革靴

 さあ、ここからカジュアルダウンの始まりです。

カジュアルダウンステップ1:ネクタイを外す

 Vゾーンのネクタイを外すことで首回りが緩みます。その分、襟のしっかりしたシャツを着用することで、立体感を演出し、軍服の詰襟に表現される「きちんと感」を醸し出します。襟がペタッとしないためにボタンダウンが使えます。ネクタイを外した分、チーフを入れることで、上半身のメリハリが演出できます。ネクタイをニットタイなどにして、遊び心を取り入れるのもポイントです。ニットタイだとあまり締めつけ感を感じないようです。

 暑い時は「とにかくネクタイはノーサンキュー」という人がほとんどですが……。

カジュアルダウンステップ2:シャツを替える

 白シャツは、サラリーマン時代のYシャツです。最もファーマルな白シャツが高度経済成長時代のHYシャツのせいでダサいイメージがあるようです。

 でも、これは素材やデザインによるのです。襟の形を替えるだけで実は大きく印象が変わります。さらに、白いシャツに飾りボタンが付いたもの、白いシャツからカラーシャツに替える。この場合、白に近いほどオフィシャルな印象になります。例えば、パステルピンクよりもペールピンク。多少色で遊んでも、襟がきちんとしたデザインであればかなりオフィシャルです。

 今年一押しのポロシャツも襟があることでオフィシャル感はそれなりに出るでしょう。その場合、ボタンダウンになっていると襟もとがしっかりとした立体感を演出します。ラコステがこの夏頑張っているようです。TシャツOKの企業も出ているようですが、襟がなければかなりのカジュアル。内勤であれば良いでしょうね。Tシャツでも厚手の白でしっかりアイロンがかかっていると結構きちんと見えますよ。お試しあれ!

カジュアルダウンステップ3:ボトムを替える

 グレイのウールパンツが基本ですが、それをコットンパンツに替えていきます。今年の流行りはベージュのチノパン。きちんとアイロンがかかったものであれば、清潔感も精悍さもあります。さらに、白いデニム素材などもきちんとしたものが出ています。ジーンズ素材にする場合、ユーズド加工もほどほどのものがお勧めです。破れたものは、相手によっては損する場面もありそうですね。

 本当に暑い時は、チノパンのすそをロールアップしてみるのが今年風! まあ、こんな時は足首を出して靴はモカシンでしょうね。短パンはビジネスとは言えません。避けた方が無難ですね。

カジュアルダウンステップ4:小物を替える

 黒い革靴もベルトも、ジャケットやシャツ、ボトムに合わせて替えていきます。チノパンまでは革靴でいけますね。でも、モカシンが万能です。スニーカーも許されている会社があるそうですが、営業の場合、革素材のスニーカーが限界でしょう。かかと部分のないサンダルも営業職は避けた方がよさそうです。もちろんアパレル業界などは特例ですが……。

 内勤は、周囲の同僚に迷惑をかけなければいいでしょう。しかし、営業職など外部の方と接する職種の場合、相手に不快感を与えないこと。それが絶対条件です。なるべく、上記の法則に準じた最もオフィシャルなカジュアル。それが無難でしょう。

 内勤の人もいきなりお気楽な涼しい短パンのようなところまでいかず、オフィシャルに見えて実は涼しいというようなスタイルを工夫してみるといいと思います。そして、これを機会に自分のセンスを磨くべく、まずは身体のラインにあったスタイルとはどんなものかを体感することをお勧めします。くれぐれもブカブカウエアは避けてくださいね。ほんとうにだらしなく見えてしまいます。

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