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» 2011年05月16日 08時30分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:信用収縮の動きが強まり、商品相場の下落もあって軟調 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9648.77▼67.88

<TOPIX>839.94▼9.40

<NYダウ>12595.75▼100.17

<NASDAQ>2828.47▼34.57

<NY為替>80.72▼0.22

欧州金融不安から信用収縮の動きが強まり、商品相場の下落もあって軟調

 欧州財政不安、金融不安からユーロが売られ、信用収縮懸念が強まり商品相場も軟調となったことから売り先行となりました。6月決算のファンドなどの「45日ルール」もあって手仕舞い売りがかさみ、一時大幅下落となりました。中国など新興国の金融引き締め懸念や日本の原子力発電所事故の処理が進まないことなど懸念材料も多く、週末ということもあって売り急ぐ場面もありました。朝方発表になった消費者物価指数は予想とおりということでほとんど材料視されませんんでした。

 欧州の金融不安がリスク許容度の低下、信用収縮の動きとなっているものと思います。また、6月末でQE2(量的緩和)が終了することから、過剰流動性相場がいったん終わるのではないかとの見方も、リスク資産の低下=信用収縮となっているのだと思います。今後も住宅や個人消費などが好調となると金融緩和終了の動きと好調な景気とのせめぎ合いとなって、相場も右往左往することになるのかもしれません。ただ、景気回復、世界的な景気拡大の流れは続いており、底堅さも見られるものと思います。

 個別には前日の投資判断の引き下げを受けて大きく下落したゴールドマン・サックスが欧州金融不安や信用収縮から軟調、連れてバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど金融株が軟調となり、ヤフーが大幅安、インテルやIBMなども新興国の金融引き締め懸念などもあって売られ、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)も売られました。原油や金など商品相場が軟調となったことでエクソン・モービルなどの石油株、パブリック・ゴールドなどの金鉱株、アルコアなどの素材株などが軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株高や為替の落ち着き、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む買いもあり、買い先行となりました。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は外国人も買い越しと伝えられたのですが、週末と言うこともあって軟調となりました。持高調整の売りも出て上値を押さえ、買い手控え気分の強いなかで見切り売りに押されるという状況でした。昼の時間に官房長官が電力会社に対する金融機関の債権放棄に言及したことが嫌気されて売られ、大幅安となりました。最後は持高調整の買い戻しもあって下げ幅縮小となりましたが、冴えない展開となりました。

 週末の米国市場が軟調となったことやユーロが安くなったことなどから売り先行となりそうです。先週末も引け際に下げ渋りとなったことで、ヘッジ売りの買戻しもある程度織り込まれている可能性もあり、原子力発電所事故の処理が遅れそうなこともあり、冴えない展開となりそうです。大震災前の好調な業績と大震災後の不透明感、そして復興に期待する動きがあいまって、総じて見ると方向感に乏しい展開が続きそうです。ユーロ安や商品相場の下落を嫌気してハイテク銘柄などの輸出株、商社株などの資源株に売りがかさみ、幕間つなぎ的に代替エネルギー関連の小型株などが注目されそうです。

 日経平均はどうやら9800円〜900円水準が上値になると確認されたようです。今度は下値の節目と見られる9500円〜600円水準で下げ止まるのかどうかを確認することになりそうです。9600円を割り込むようであれば底堅さも見られるのでしょうが、下値を試す動きは続きそうです。当面は9800円〜900円水準で上値の重い展開となるのでしょう。

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