そこには何があった? 家の床下に潜入してみた(前編)あなたはどうする? 住まいの選び方(3/3 ページ)

» 2011年05月03日 08時00分 公開
[権田和士(日本エル・シー・エー),Business Media 誠]
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腐敗が進む床下の現場

 床下は予想以上に真っ暗だ。私も作業着やヘルメット、ヘッドライトとマスクを装着し、西田社長とともに床下に潜った。

 床下は暗いが、ヘッドライトのおかげで周りの様子を見ることは十分にできた。気付いたら、西田社長が先にどんどん進んでいた。

 「離れたら追いつけなくなりますから、ちゃんとついて来てくださいね!」。私も急いで西田社長の後を追いかけていくと、目の前で糸状のものが引っ掛かった。

 「それはクモの巣ですよ。あちこちにあるので気をつけてくださいね。クモの巣はまだマシですよ。たまにネズミの死骸や蛇の抜け殻があったりもします。床下は何が出てくるか分からないですよ」

床下にはクモの巣がたくさんあった

 クモの巣を手でよけながら、とりあえず前へと進んでいった。しかし、かなりの数のクモの巣が存在する。何年も手入れをしないとこうなることを実感した。

 西田社長が再び声をかけてきた。

 「この木材の部分を見てください。すごく黒ずんでいるでしょう。これはもう湿気でやられていますね。腐朽菌がまん延して、木が崩れ落ちているんです。湿気が多いと、このように土台の腐敗やシロアリの誘致につながります」

 確かに木が途中から腐り落ちてしまっている。これは想像以上の腐敗だ。私の実家もこのような状況になっているのだろうか……。

黒ずんでいる木材。腐朽菌がまん延して、木が崩れ落ちている

 →続く

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