<日経平均>10857.53△14.73
<TOPIX>974.63△1.03
<NYダウ>休場
<NASDAQ>休場
<NY為替>83.13
米国市場はプレジデンツデーで休場となりましたが、中東、北アフリカ情勢の緊迫化を受け、特にリビアの騒乱を懸念してドバイ産原油価格が高騰したことなどが嫌気されて、欧州株価は大幅下落となりました。特に、欧州の影響が大きい北アフリカで騒乱が拡大していることや産油国での騒乱が嫌気されたものと思います。
欧州株式市場の下落が米国市場や日本市場にどこまで影響があるのか見極める必要もあるのでしょうが、世界的なインフレ懸念が強まるなかでの原油価格の高騰は影響もあると思われます。一気に世界的な景気拡大の流れを冷ますということはないのでしょうが、騒乱が一段落となるまでは世界的な景気回復期待も一服となる可能性もありそうです。
為替はユーロが大きく売られるということもなく、米ドルや円に資金が移動しているということもなさそうですが、相対的に安全な方に流れる可能性もありそうです。
昨日の日本市場は週末の米国市場が堅調、為替も落ち着いた動きとなったのですが、中東情勢の緊迫化や中国の金融引き締め、北朝鮮の核実験やイランの戦闘艦のスエズ運河通過など地政学リスクを中心に懸念材料も多く売り先行となりました。それでも、直接的に株式市場など金融市場に影響のある懸念でもなく、中国の金融引き締めも特に問題視されることがなかったことから、底堅い堅調な展開となりました。持高調整の売り買いが中心で物色対象も絞り切れず、市場参加者も限られて、指数は堅調ながらも冴えない展開となりました。
リビアなど産油国での騒乱の影響を見極める展開となりそうです。欧州市場は大幅下落となったことや円高気味ということ、また目先的な過熱感も強いことから売り先行となりそうで、少なくとも上値の重い展開となりそうです。中国まで騒乱の拡大が見られないことや中国の利上げの影響も限定的とされ、底堅さも見られるのでしょうが、買戻し一巡となった銘柄などは手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうです。ETF(上場投資信託)上場に絡んで日経中国関連50の構成銘柄の持高調整の売り買いは続きそうです。
引き続き節目と見られる10800円〜900円水準での動きとなっています。上値が重いというのか底堅いというのか微妙なところですが、少なくとも売り急ぐ動きはなく、先高期待も強いと思います。ただ、目先的には過熱感が強いことも否めず、10800円〜900円水準での上値の重さを確認して今度は押し目を試す動きとなりそうです。幕間つなぎ的に小型銘柄への乗り換えが進めば日経平均は10500円〜600円水準の節目での底堅さを試すことになるのでしょう。
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