Twitterで実現した、スプツニ子!個展(1/2 ページ)

» 2011年02月16日 21時37分 公開
[草野恵子,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

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「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。

※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 バレンタインウィークの今週、ちょっと変わった展覧会が東京・表参道GYREの3階にあるEYE OF GYREにて行われている。タイトルは「Tweet Me Love, SPUTNIKO!」、今注目のアーティスト、スプツニ子!氏の個展だ。

 先月まで東京都現代美術館で開催されていた「トランスフォーメーション」展。中でもスプツニ子!氏の写真、映像、ガジェットを組み合わせた作品の数々は、非常に注目を集めていた。すでにニコニコ動画やYouTubeなどでインパクトのある映像作品を公開していて熱狂的な人気を得ている彼女だが、日本での個展は今回がはじめて。と言っても、本展では「トランスフォーメーション」展で見せたようなインスタレーション作品がそのまま展示されているわけではない。

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 実は、今回の個展の話がスプツニ子!氏本人に打診されたのは、会期直前の1月中旬。かなり直前のオファーだったわけだが、実に彼女らしい方法で展覧会を開催することを決意する。それは、Twitterを通して知り合った人たちとともに、個展を一緒に作り上げていこうというものだった。Twitterでボランティアを募集したのが1月31日。集まったボランティアは10人。実は10人を超える応募があったのだが、最初に手を挙げてくれた人から順番に決定していったという潔さ。

 さらに、ボランティアのみんなとスプツニ子!氏が最初に会って打ち合わせをしたのが、会期スタートの1週間前。この時点で個展の内容を決定したというから驚く。しかも、その打ち合わせの模様は映像となって会場でそのまま上映。展覧会準備段階からすべてダダ漏れを前提としているのだ。ハッシュタグ「#tweetmelove」で検索すれば、臨場感あふれるつぶやきも見られるようになっている。会場でも一面を使ってTwitterの刻々と変わる画面を大きく映し出す。

エキサイトイズム 1週間前の打ち合わせを映像化
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