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» 2010年11月08日 08時46分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:前日の大幅高の反動もあって上値も重い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11444.08△9.24

<NASDAQ>2578.98△1.64

<為替:NY終値>81.25-81.31

雇用統計を好感して買われたが前日の大幅高の反動もあって上値も重い

 朝方発表された雇用統計は非農業部門従事者数が予想以上の伸びとなり、堅調な展開となりました。ただ、前日の大幅高のなかでもドル安効果、金融緩和効果からの米国経済の回復を織り込むような展開となっていたことや週末と言うこともあり、手仕舞い売りなども嵩んで上値の重い展開となりました。前日に引き続いて銀行株の増配を期待する動きもあり、指数を押し上げる要因となったものと思われ、目先的な過熱感が強いことで指数の上値を押さえる要因となったものと思われます。

 金融緩和が必要なのかどうかと思われるように堅調な展開が続いています。週末の雇用統計など発表される経済指標も決して悪いものではなく、輸出企業ばかりではなく、国内の小売企業などにも業績好転の兆しも見られ、景気後退懸念はかなり薄れたものと思います。金融緩和が継続されることでインフレ懸念が強まるまでは、いったんは目先的な過熱感から上値も重くなるのでしょうが、堅調な展開が続くものと思われます。

 個別には前日増配期待から買われたJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど銀行株が引き続き高く、シティグループは大幅高となりました。インテルやIBMが高くアップルやマイクロソフトが軟調となるなどハイテク銘柄は総じて堅調ではあるもののまちまちとなりました。景気敏感株は総じて堅調となり、GE(ゼネラル・エレクトリック)やキャタピラーは堅調、金先物が大幅高となるなど商品市況は引き続き堅調でアルコアなど素材株も堅調となりましたが、石油株や金鉱株は手仕舞い売りもあってまちまちとなりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国株高や日銀のETF買取や指数に絡む買いが多く、大幅高となりました。円高の割りに輸出株なども買われ、好決算でも売られる銘柄、芳しくない決算でも買われる銘柄があり、大幅高ながらもちぐはぐとなる面もありました。ただ、好調な決算を発表するものも多く、日本株の出遅れ感もあり、値ごろ感からの買いや週末の買戻しもあったものと思われますが比較的目先の需給要因での買いが多かったのではないかと思われます。

 週末の米国市場が堅調となったことや為替も円安となったことが好感されて買い先行となりそうです。ただ、先週は週を通して大幅高となったことから、その反動や利益確定売りも出るものと思われ、上値は限られそうです。一方で海外での商品相場が堅調なことや決算発表が続々と行われる中で好調な決算を発表するものも多く、底堅い堅調な展開が続くものと思われます。好決算を発表したものや割安感の強い銘柄などが買われて総じて堅調となるものと思います。

 日経平均はあっさりと上値の節目と見られる9500円〜600円水準まで一気に上昇となりました。さすがに目先的には過熱感も強いと思われますが、下値も節目と見られる9200円で止まらず9100円台にで下げ止まったように上値も9700円台までの上昇は見られるかもしれません。ただ、それ以上の上昇となるには米国景気の回復が確認されて、これ以上の円高となる懸念が払拭される必要があるものと思います。逆に為替が円安方向になれば、10000円台を目指すことになるのでしょう。

本日の注目点

◇10月の外貨準備高(財務省、8:50)

◇7−9月の為替介入実績(財務省、8:50)

◇9月の景気動向指数速報(内閣府、14:00)

◇11月の金融経済月報(日銀、14:00)

◇10月の携帯電話各社の契約件数

◇4−9月期決算:DIC(4631)、日製鋼(5631)、三井金(5706)、三菱マ(5711)、住友鉱(5713)、古河電(5801)、ローム(6963)、いすゞ(7202)、シチズンHD(7762)

◇3年物米国債入札

◇ブラード:米セントルイス連銀総裁講演

◇フィッシャー:米ダラス連銀総裁講演

◇ウォーシュ:FRB理事講演

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