「今年の冬のボーナスはいくらくらいもらえるのだろうか?」と、そろそろ“心配”しているビジネスパーソンもいるのでは。円高・株安といった暗いニュースが続いているが、その一方で「リーマンショックのときに比べると、企業業績は随分良くなった」と感じている人も多いのではないだろうか。
主要シンクタンクがまとめた調査によると、2010年冬のボーナスは「2年ぶりに、わずかに増加する」と予測していることが分かった。対前年比の伸び率で強気の予想を示したのは三菱UFJリサーチ&コンサルティング。民間企業(パートタイムを含む)1人当たりの平均支給額は39万2800円で、前年比3.3%の増加とした。このほか第一生命経済研究所が同1.5%増の38万5962円、みずほ総合研究所が同1.3%増の38万5151円としている。
冬のボーナス支給額が増加する理由として、第一生命経済研究所は3つの点を挙げている。「1つめは経常利益の増加が続いていること。2つめは多くの企業がボーナス支給額を通年単位で決定しており、夏と冬は似た結果になりやすいこと。3つめはベースとなる所定内給与※が持ち直していること」としている。
また三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは「人件費の削減による利益の押し上げ効果が一巡したこともあって、伸び率は縮小したものの、水準はリーマンショックが発生した2008年7〜9月期を上回るまで回復した」と分析している。
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