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» 2010年11月01日 08時33分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:経済指標の悪化も見られたが、金融緩和期待から底堅い展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11118.49△4.54

<NASDAQ>2507.41△0.04

<為替:NY終値>80.39-80.45

経済指標の悪化も見られたが、金融緩和期待から底堅い展開

 朝方発表されたGDP(国内総生産)は予想通りでしたが個人消費デフレーターが前期から縮小し、デフレ懸念が強まったことや消費者態度指数が予想に反して低下したことが嫌気され冴えない展開となりました。ただ、同時に金融緩和期待が強まり、底堅い堅調な展開ながらも方向感のない動きとなりました。今週のFOMC(公開市場委員会)を控えて積極的な売り買いも手控えられ、週末の持高調整に振らされて右往左往させられました。

 追加の金融緩和の規模が問題になり経済指標の悪化も特に取り沙汰されることもありませんでした。これまでドル安効果と金融緩和効果で企業業績の回復が見られることから、この傾向が続くのかどうかが注目されるところであり、金融緩和の規模や為替の動向を見極めたいということで相場全体としては方向感のない展開となっているようです。FOMCで金融緩和の内容が示されるまで大きな動きにはなり難いと思います。

 個別には前日引け後の決算で1株利益や売上高が予想を上回ったマイクロソフトが堅調、インテルは軟調となりましたが、IBMが堅調となるなどハイテク銘柄はまちまち、JPモルガン・チェースは堅調、バンク・オブ・アメリカは軟調と金融株もまちまちとなるなど総じて方向感はなく、決算動向には敏感な反応となって、1株利益が予想を下回ったシェブロンや売上高が予想を下回ったメルクも軟調となりました。貨物機から不審物が見つかったと伝わったUPSが下落、連れて同業のフェデックスも軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は円高を嫌気する動きや週末、月末ということで持高調整の売りが出て大幅下落となりました。好決算を発表する銘柄も多く堅調、大幅高となるものも散見されましたが、一方で好決算を発表しながらも売られてしまう銘柄もあり、指数は大幅下落となりました。買い気の乏しいところで単に需給要因での売りが出たことで大きな下げとなったものと思います。

 週末の米国市場は引き続き底堅い堅調な展開となりましたが、日本市場は円高を嫌気して冴えない展開となりそうです。先週末の決算発表でも好調な決算を発表する銘柄の多いのですが、円高を嫌気して素直な反応にならないものも多いと思われます。米FOMC(公開市場委員会)や日銀の金融政策決定会合での金融緩和の状況や米経済指標の動向を見極めてからでないと動き難いと思われます。ただ、慎重な見方をしても予想を大きく上回った決算を発表した銘柄などは水準訂正の動きも見られるのではないかと思います。

 円高を嫌気する動きと好決算に反応する動きで方向感のない展開となりそうで、9200円水準を保てるのかどうかが注目されます。円高が進んでも足元の決算が好調なだけに9200円を割り込むような水準では下げ渋るものと思われますが、買戻しを急ぐでもなく9200円水準を大きく超えての上昇も円安となることがなければ期待薄であり、9200円水準の攻防ということになりそうです。9100円台後半で下げ止まらないと9000円を意識する水準まで下落となってしまいそうです。

本日の注目点

◇9月の毎月勤労統計速報(厚労省、10:30)

◇10月の新車販売台数・軽自動車販売台数(自販連、全軽自協、14:00)

◇11月見込みの財政資金対民間収支(財務省、15:00)

◇9月の税収実績(財務省、15:30)

◇4−9月期決算:マルハニチロ(1334)、王子紙(3861)、アステラス(4503)、塩野義(4507)、住生活G(5938)、IHI(7013)、伊藤忠(8001)

◇9月の米個人所得

◇9月の米個人消費支出(PCE)

◇10月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数

◇9月の米建設支出

◇海外7−9月期決算:コーニング

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