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» 2010年10月29日 08時49分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:雇用指標の改善が見られるが反応は鈍く方向感のない展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11113.95▼12.33

<NASDAQ>2507.37△4.11

<為替:NY終値>81.01-81.07

雇用指標の改善が見られるが反応は鈍く方向感のない展開

 朝方発表された新規失業保険申請件数が予想に反して減少、雇用の改善も期待されたのですが、週末のGDP(国内総生産)の発表、来週の中間選挙とFOMC(公開市場委員会)を控えて相場全体としての方向感は見られず、個別の決算動向に反応はするのですが、まちまちの展開となりました。好調な決算には素直な反応となるものが多かったのですが、週末や来週の経済指標やイベントを控えていることから、先行きの見通しが芳しくないものには利益確定売りや見切り売りが出るなど慎重な動きも見られました。

 追加の金融緩和などを先取りするように上昇してきたことで、好調な企業決算や経済指標の発表に戸惑いも見られるような感じです。商品相場も堅調となるなど売り急がなければならない材料は特に見当たらないのですが、金融緩和を市場がどこまで織り込んでいるのか、市場が期待したほどの金融緩和とならなかった場合のことなどを気にして買い切れず、方向感のない展開となっているものと思います。

 個別には予想を上回る売上高見通しを示したシマンテックが大幅高、IBMは軟調となったもののインテルやノキアなども堅調、引け後に決算発表を控えていたマイクロソフトも堅調となり、時間外取引で大幅高となりました。バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが共に小幅安となるなど金融株は小動き、原油や金先物価格が上昇となったことでパブリック・ゴールドが大幅高、エクソン・モービルも堅調となるなど金鉱株や石油株が堅調となりました。予想を上回る決算を発表したイーストマン・コダックが大幅高、同様にモトローラも堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は相変わらず方向感のない展開となりました。為替が振れても好決算が発表されても個別には動きがあるのですが、周辺銘柄への波及もなく方向感のない展開となりました。日銀の金融政策決定会合の結果が発表されたところでは一瞬先物主導で動きが見られましたが、すぐに元の水準に戻り、為替もじりじりと円高に振れるということで、結局最後まで方向感のない展開となりました。

 米国市場は方向感のない展開ですが、日本市場は為替が円高に振れたことと、好調な決算を発表する銘柄が多かったことのせめぎ合いとなりそうです。加えて、週末と言うこともあり、引き続き方向感に乏しい展開となりそうです。商品相場が海外で堅調となったことで、ここのところ冴えない展開となっていた商社株などが買われるのかどうか、ハイテク銘柄に好決算となる銘柄多く見られ、円高にもかかわらず素直に好感されるのかどうかなどが注目されそうです。

 引き続き指数は方向感のない展開となりそうです。週末ということもあり、積極的な売り買いと言うよりは持高調整の売り買いが中心となりそうです。素直に好決算銘柄などが買われるようであれば、9500円〜600円水準の節目を目指すことになるのでしょうし、円高を嫌気する動きや週末の手仕舞い売りが嵩むようであれば9200円〜300円の節目での底堅さを確認するような展開になるのでしょう。これらの要因が相殺する形で方向感のない展開となる可能性が高そうです。

本日の注目点

◇9月の有効求人倍率(厚労省)

◇9月の全国・10月の都区部消費者物価指数(CPI、総務省)

◇9月の完全失業率、9月の家計調査(総務省)

◇9月の鉱工業生産指数速報(経産省)

◇9月の住宅着工戸数、9月の建設工事受注(国交省)

◇10月の為替介入実績(財務省)

◇9月と4−9月の自動車生産・輸出実績(自工会)

◇4−9月期決算:帝人(3401)、野村総研(4307)、武田(4502)、田辺三菱(4508)、第一三共(4568)、富士フイルム(4901)、豊田織(6201)、セガサミー(6460)、三菱電(6503)、パナソニック(6752)、ソニー(6758、キーエンス(6861)、デンソー(6902)、三菱重(7011)、アイシン(7259)、マツダ(7261)、ダイハツ(7262)、ホンダ(7267)、ヤマハ(7951)、丸紅(8002)、住友商(8053)、三菱商(8058)、大和(8601)、野村(8604)、三井不(8801)、菱地所(8802)、東武(9001)、郵船(9101)、商船三井(9104)、ANA(9202)、東電(9501)、Jパワー(9513)

◇1−9月期決算:サッポロHD(2501)、アサヒ(2502)、昭和シェル(5002)

◇10月の米消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ)

◇7−9月期の米実質国内総生産(GDP、速報値)

◇7−9月期の米雇用コスト指数

◇10月の米シカゴ購買部協会景気指数

◇海外7−9月期決算:シェブロン、メルク

◇9月のユーロ圏と欧州連合(EU)失業率、10月のユーロ圏インフレ率

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