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» 2010年10月20日 16時10分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株安や中国利上げを受けて売られ大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9381.60円 ▼157.85円
売買高 18億7876万株
日経平均先物 9380円 ▼150円
売買代金 1兆3732億円
TOPIX 823.69 ▼10.04
値上がり銘柄 215銘柄
東証マザーズ指数 345.39 ▼0.54
値下がり銘柄 1357銘柄
日経ジャスダック平均 1157.15円 ▼2.32円
変わらず 87銘柄
騰落レシオ 84.78% ▼8.43%

日経平均

米国株安や中国利上げを受けて売られ大幅下落

 米国株が大幅下落となったことや米ドル以外の通貨が売られたこと、そしてその要因の一つである中国の利上げを嫌気して売り気配から始まるものの多く、大幅安の始まりとなりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられたことや商品相場が信用収縮懸念から軟調となったこと、そして対米ドルでの為替もいったん円安に振れたもののじりじりと円高に振れたことが嫌気されて、寄り付きの売りが一巡した後も軟調な展開となりました。株式を売る、という雰囲気で何が売られるということでもなくほぼ全面安となりました。

 後場に入ると下げ渋りとなりました。中国上海市場を始め、韓国や台湾、インドなどの株式市場は堅調となり、日本市場は売り一巡感もあって下げ幅縮小となりました。ただ、いっこうに円高が是正されないことが嫌気され、政策面の方向感も見えないことから手仕舞い売り、失望売りは続き戻りの鈍さを嫌気しては売り直されて大幅安水準で小動きとなりました。株安円高が懸念されるものの、打つ手が見えないということで、買い手控えられてしまうようです。手仕舞い売り一巡から下げ渋っても買いが見ない相場では戻りも限定的となりました。

 小型銘柄も見切り売りに押されて軟調となりましたが、売り飽き気分もあって下げも限定的となりました。東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均共に軟調ですが、主力銘柄ほどの下げとはならず小幅安となりました。先物はまとまった売り買いも朝方ちらほらと見られた以外、ほとんど見られませんでした。ヘッジの売りは見られたものの方向感のない相場では目先筋の売り買いも限定的となって、指数自体には寄り付きの大幅下落、後場寄付きの下げ幅縮小以外には動きは見られませんでした。

 中国の利上げの影響で米国株式が大幅下落となったと報じられていますが、中国の利上げよりも、米銀の住宅ローン債券買い戻しの問題の方が影響は大きいのではないかと思います。中国の投機的な資金の動きを示す上海市場の株価指数も利上げにもかかわらず堅調となるなど、中国の利上げもG20をにらんだ人民元対策という面もあり、各国の政策に為替市場も、日本の株式市場も振り回されている感じです。それだけに、決算発表の本格化共に、足元の業績などをもう一度見直すところなのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 基準線をあっさりと割り込み、雲を意識した水準で下げ渋りとなりました。遅行線も日々線を意識するところまで下落となっており、下値を試す動きとなっています。遅行線が日々線の急騰の日柄に近く、日々線は雲のねじれの日柄に近いのですぐに動きは出そうですが、RSIやストキャスティックスはまだ中途半端な水準からの下落が始まったところでもあり、日々線が雲のサポートを確認しながら、押し目を確認するのは少し時間がかかるかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 遅行線は日々線を割り込み、日々線は雲を割り込んでしまいました。日々線は雲を割り込んだところでは下げ渋り底堅さも見られますが、まだRSIもストキャスティックスも中途半端な位置にあり、もう少し雲の下限に沿って調整が続くのかもしれません。

円相場

NYダウ

 堅調となりましたが、まだまだ円に対しては戻りが鈍い感じです。RSIもストキャスティックスも安値に張り付いて、浮上の気配は見られるものの戻りも鈍く、転換線までも戻りません。遅行線が日々線の急騰の日柄に近く、タイミング的にはここからの反発は大いに期待できるところです。

銘柄ピックアップ

米国株安、中国利上げを嫌気して大幅下落

ニトリHD(9843) 6730 △290

 ほぼ全面高となるなかで大幅高となりました。昨日の引け後に今月二度目の自社株買いを発表、素直に好感する動きに加え、円高伸展の中でここまで大きく売られていた反動もあって、大幅高となりました。

TDK(6762) 4635 ▼115

 2010年4−9月期の連結営業利益が前年同期比6.7倍となりそうだと新聞で報じられたのですが、市場予想に届かなかったことや米国株安を受けて売られました。

住友鉱(5713) 1335 ▼50

 売り気配から始まり大幅安となりました。海外市場で金先物相場が大きく下落するなど商品相場が総じて軟調となったことから、嫌気する売りに押されました。

ファナック(6954) 11190 ▼230

 中国の突然の利上げで中国経済の成長鈍化懸念から、中国関連銘柄として、他の機械株などと共に売られました。ここのところの上昇で株価が高値圏にあったことから、利益確定売りを急ぐ動きもあったものと思います。

エルピーダ(6665) 922 △10

 米半導体メーカーが積極的な投資を示したことや新株予約権付き社債(転換社債=CB)の転換価格が決定したことから、総じて軟調となる相場のなかで底堅い堅調な展開となりました。

東 芝(6502) 417 △8

 2010年4−9月期の連結営業利益が予想を上回りそうだと新聞で報じられ、ほぼ全面安となるなかで、値動きの良さや好決算期待から買われ、堅調となりました。

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