トイ・ストーリー3にあって、踊る大捜査線 THE MOVIE3にないもの(1/3 ページ)

» 2010年08月12日 14時29分 公開
[中村修治,INSIGHT NOW!]

 いま公開中の『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』の評価が極めて悪い。同時期に『トイ・ストーリー3』をやっているものだから、どうしても同じシリーズ3作品目として見比べてしまう。

 Yahoo!の映画掲示板での総合評価は、『踊る大捜査線 THE MOVIE3』は、5点満点で2.45点。一方、『トイ・ストーリー3』は、4.76点。ほぼダブルスコアで『トイ・ストーリー3』に軍配が上がっている。シリーズ2前作のYahoo! の総合評価は、『踊る大捜査線 THE MOVIE2』が3.02点。『トイ・ストーリー2』は4.53点。その差は、さらに今回拡がったわけである。

 ともに人気でコアファンの存在するシリーズ3作品目。『踊る大捜査線 THE MOVIE3』は、前作から7年ぶり。『トイ・ストーリー3』は、10年ぶり。ファンにとっては、待ちに待った封切りであるのに。そこで、その真意を確かめるべく夏休み前に、この2本の映画をはしごして見てきた。

やるたびに劣化していく『踊る大捜査線』

  • 映画の進行に必要ない出来事が多すぎ。
  • ご都合主義の登場人物が多すぎ。
  • 伏線をはった事件の意味がない→脚本がずさん。

 興行収入100億円を見込む日本映画が、本当にこれでいいのだろうかというのが正直な感想である。少なくとも『踊る大捜査線』の映画版1作目は、面白かった。その証拠に、Yahoo! の総合評価は、3.97点。それが、シリーズ3作目にして2.45点に劣化しているわけである。映画である。エンターテインメントである。少々、つじつまの合わないところも見逃す。しかし、今回のお手盛り感は、言い訳できないレベルにある。

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