メディア

期末の手仕舞い売りに押されて軟調：清水洋介の「日々是相場」朝刊（2/2 ページ）

» 2010年07月01日 08時37分公開

[清水洋介，リテラ・クレア証券]

前のページへ 1|2 　　　　　　

本日の注目銘柄

好業績銘柄の見直しを期待

住友商（8053） 897　▼17

　ブラジルの鉄鋼大手から鉄鉱石鉱山の権益を取得する。日本の鉄鉱石輸入の1割弱の権益を確保し、新日鉄（5401）など国内鉄鋼大手に長期契約で安定供給することを目指す。

7＆I－HD（3382） 2047　▼10

　香港の大手商社と提携し、傘下のイトーヨーカ堂で低価格衣料を展開する。不振の衣料品販売をてこ入れする狙いで、流行の専用商品を共同開発し、低コストで調達する。

ブリヂストン（5108） 1414　▼32

　自動車の燃費性能を高める低燃費タイヤを中国市場に投入する。ハイブリッド車など環境対応車の普及やガソリン価格の上昇を受け、中国でも燃費性能に対する関心が高まったと判断、世界最大の自動車市場となった中国でも高機能製品をいち早く売り込む。

三菱自（7211） 113　±0

　仏PSA（プジョーシトロエングループ）と小型商用車で電気自動車（EV）を展開する事業に向けて提携した。モーターや高性能電池など基幹部品の共同開発を目指すほか、PSAへの部品供給も検討する。

日　立（6501） 324　▼4 、　パナソニック（6752） 1122　▼12

　日立の液晶パネル関連子会社の経営権をパナソニックに譲渡する。日立の子会社傘下のテレビ用の大型液晶パネルを手掛ける会社へのパナソニックの実質的な出資比率が高まる。

ディスコ（6146） 5680　▼110

　ウエハーの切断・研削装置を増産する。主力工場で1～2割の増産を目指し、顧客の多い台湾ではサービス拠点を新設する。引き合いの強いレーザー切断装置の拡販を図り、急激に回復している半導体製造装置の需要を確実に取り込むことを目指す。

外国人売買動向（外資系10社ベース）

売り　　2180万株

買い　　1590万株

（金額ベースも売り越し）

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」』（パンローリング）、『儲かる株価チャート集中セミナー』（ナツメ社）。清水洋介の「株式投資の羅針盤」

※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。