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» 2010年05月11日 08時39分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:ギリシャ問題の一段落から信用収縮が一服となり大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10785.14△404.71

<NASDAQ>2374.67△109.03

<為替:NY終値>93.29-93.35

ギリシャ問題の一段落から信用収縮が一服となり大幅高

 先週末まで混乱した「誤発注問題」もキャンセルとなったことや欧州での金融不安に対するECB(欧州中央銀行)やEU(欧州連合)など各国の対応策を好感し、金融不安が薄れ、週末のヘッジ売りの買い戻しなども交えて大幅高の始まりとなり、その後も買い戻しなどを交え値持ちは良く、ほぼ全面高となりました。下落も上昇も派手な動きとなりましたが、景気回復が鮮明になるなかでシステム的な売りに押されていた面もあり、急反発となったものと思います。

 ギリシャ問題が完全に解決したわけでもなく、先週の「誤発注問題」も依然としてはっきりしないのですが、欧州発の金融不安がとりあえずいったん薄れたことで、リスク許容度が高まり、また、「誤発注問題」の「後片付け」としての買い戻しなども交えて大きな上昇となったものと思います。今後も景気回復、業績回復を再び織り込んでいくのかどうか、投機的な動きも活発となって乱高下となるのかどうかが注目されます。

 個別には欧州での金融不安が薄れたことで先週の下落の反動や景気回復を織り込むように景気敏感銘柄が買われ、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)などが大幅高、ボーイングも投資判断の引き上げもあって大幅高となりました。ハイテク銘柄もアップルやインテル、IBMなど軒並み大幅高となり、金融株も金融不安が薄れたことが素直に好感されて、バンク・オブ・アメリカ、シティグループが大幅高、JPモルガン・チェースも堅調となりました。金価格は利益確定売りに押されましたが、原油価格が高く、エクソン・モービルやシェブロンの石油株、ニューモント・マイニングなどの金鉱株、アルコアなどの素材株なども大幅高となるものも見られるなど総じて堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は欧州で金融不安に対する対策が報じられ、為替が円安に振れたこともあって買い先行となりました。持高調整と見られる売りは続き上値を押さえる場面もありましたが、好決算の発表に素直に反応する動きもあり、大幅高となりました。先週は欧州金融不安に対して、米国での「誤発注問題」もあって過剰に反応しすぎたことも買戻しを急がせる要因となったものと思います。

 米国株が大きく上昇したことから、日本市場も堅調な展開が期待されます。ただ、昨日の時点で既に米国株高を織り込んでいる面もあり、また、米国株高の要因も米国独自の問題と言う面もあり、米国株ほどの上昇にはなり難いと思われます。対ユーロでいったん大きく円安となったものが再び円高方向に振れたことも上値を押さえる要因となりそうです。底割れ懸念が薄れたことで好調な決算を発表しながらも売られた銘柄などを買い直す動きや売られすぎた銘柄の修正は行なわれるものと思います。

 節目と見られる水準での底堅さ、底入れを確認したものと思います。今度は上値を試すことになり節目と見られる10800円〜900円水準を目指すことになるのでしょうが、先週大きく「窓」を空けた水準が10700円であり、いったんその水準を抜けると「窓埋め」として達成感が出てしまうかもしれません。10500円〜600円水準での底堅さを確認しながら上値の節目を目指すことになるものと思いますが、10700円台半ば以上の水準で引ければ、一気に上値の節目である10800円〜900円水準まで上昇となるのでしょう。

本日の注目点

◇3月の米卸売売上高

◇3月期決算:トヨタ(7203)、いすゞ(7202)、東ソー(4042)、三井化学(4183)、太平洋セメント(5233)、住友金属鉱山(5713)、日本精工(6471)、日立(6501)、ニコン(7731)、オリンパス(7733)、シチズンHD(7762)、NTTデータ(9613)、セコム(9735)

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