閲覧注意! 「おもちゃのカンヅメ」の中身を公開する人々(2/2 ページ)

» 2010年04月06日 08時00分 公開
[中村修治,INSIGHT NOW!]
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チョコボールを何個買えば、おもちゃのカンヅメが当たるのか

 「シルシルミシル」では、「チョコボールを何個買えば、おもちゃのカンヅメが当たるのか」という検証もやっていた。その結果は、「1000個買って→金のエンゼルは2個」「1000個買って→銀のエンゼルは37個」。「1000個大人買いすると……計9個(金のエンゼルで2個+銀のエンゼルで7個)のおもちゃのカンヅメをゲットできる」とあった。大まかに言ってしまうと、チョコボールを100個買ったら、おもちゃのカンヅメ1個が当たる計算である。

キョロちゃんファンクラブ

 BIGLOBEなんでも相談室の「チョコボール、金・銀のエンジェルが当たりません」という質問の回答欄には、森永製菓からのそんなクレームに対する興味深いお答えが載っている。

 そこには、「チョコボールの懸賞額は、『景品表示法』と言う法律で決まっておりまして、これは年間売上予想額によってその数字が決まります(売上予想額の2%まで)。 弊社は、その法律基準限度内でエンゼルマークを入れさせていただいております。なお、金または銀のエンゼルマークが出る確率について、具体的な割合などはお知らせできないのですが、ここ数カ月は金・銀でのご応募を合わせまして平均で毎月約2万名様に『おもちゃのカンヅメ』を発送させていただいております」とある。

 この森永製菓のお答えを信じるとしたら、年間で24万個の『おもちゃのカンヅメ』が流通しているわけである。それが、約40年続いてるとしたら……単純計算で、約1000万個。秘密が暴露される体験を1000万回届けているわけである。

 何があっても秘密である。 何度ばれても秘密であることを通す。トップシークレットマーケティング。プレゼント企画自体が1つのブランドとして大きく育っていく希有なパターンに、おもちゃのカンヅメに夢を描いて大きくなった我々大人は、また改めて学ぶべきものがある。(中村修治)

 →中村修治氏のバックナンバー

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