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» 2010年03月18日 16時52分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:前日の大幅高の反動や過熱感から悪材料に敏感に反応し軟調な展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10744.03円 ▼102.95円
売買高 19億5790万株
日経平均先物 10690円 ▼90円
売買代金 1兆2541億円
TOPIX 940.79 ▼6.64
値上がり銘柄 532銘柄
東証マザーズ指数 434.71 △2.23
値下がり銘柄 1006銘柄
日経ジャスダック平均 1253.52円 △1.57円
変わらず 137銘柄
騰落レシオ 126.26% ▼2.31%

日経平均

前日の大幅高の反動や過熱感から悪材料に敏感に反応し軟調な展開

 米国市場が堅調となったことや為替が落ち着いていたのですが、前日の大幅高の反動や過熱感が強いことから売り先行となりました。それでも外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が引き続き大幅買い越しと伝えられたことで、底堅く、方向感のない展開となりました。商品市況が堅調なことから、商社株や非鉄株が高く、製品価格の値上げ期待から鉄鋼株が買われましたが、ハイテク銘柄は持高調整の売り買いが交錯してまちまち、金融株や不動産株は前日の反動から軟調となるなど全体としては方向感無く、指数は小動きとなりました。

 後場に入っても底堅いながらも軟調な始まりとなりました。為替が若干円高方向に振れたのですが特に材料視されることなく方向感が出ないことで売り買いが手控えられ、そしてますます動きがなくなるというような展開でした。まだ週末でもないということで手仕舞いの売り買いを急ぐこともなく、売り買いの偏りもなかったのですが、ギリシャがIMF(国際通貨基金)に支援を要請すると報じられたことで、ユーロ相場が下落、金融不安を懸念する動きから手仕舞い売りや見切売りが嵩み軟調となり、買戻しも限定的となったことから最後は売り急ぐ動きで大幅安となる場面もあり、軟調となりました。

 小型銘柄は主力銘柄が軟調となる中で出遅れ銘柄を物色する動きや期末の配当や株主優待期待の買いなどが入り堅調なものが多く見られ、東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均は堅調となりました。先物はまとまった売り買いは散発的に見られるものの大きな動きはなかったのですが、悪材料に敏感に反応し売り急ぐ場面も見られ、指数を下押す場面もありました。

 前日に続き持高調整と見られる買戻しなどもあったようですが、さすがに主力銘柄は利益確定売りや手仕舞い売り、持高調整の売りに押されるものが多く、悪材料には敏感な反応となりました。ただ、景気回復期待と政府・金融当局の景気刺激策などに期待する動きもあり、また実際に業績回復、収益改善が見られる企業が多いことから、期末を意識する動きではあるものの全体として底堅い場面もありました。明日は3連休を控えた決算期の週末ということで、持高調整の売り買いや手仕舞いの売り買いが中心となるのでしょうが、過熱感を冷ますような動きとなるのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 昨日の値幅の中での動きで「孕み足」となりそうでしたが、ギリシャの問題から一気に下落、「孕みは放れに付け」と言わんばかりに下落となりました。RSIもストキャスティックスも高値圏にあって目先的な過熱感は強く、孕み足を下に抜けるときのようになり、下に放れると売り急ぐ動きも出たものと思います。ここでいったん今回の戻りは終わりとなり、目先的な過熱感を冷ますようにもう一度節目と見られる10500円から600円水準を試すことになるのでしょう。

TOPIX

NYダウ

 高値を確認したような形となりました。RSIもストキャスティックスも高値圏にあり、過熱感が強く、昨日の安値を割り込むと、いったん高値を確定したようになり、転換線や基準線までの押し目を確認するような動きとなって来るのではないかと思います。明日の寄付きが高くても本日の高値水準が上値の節目となり、調整となるものと思います。

円相場

NYダウ

 引き続き雲の中で底堅い展開となっていますが上値も重い状況が続いています。RSIもストキャスティックスも今度は下げ足りないような感じでしたが、雲の下限を意識して底堅く、戻りを試す展開となっています。まだしばらくは雲の中での動きと見ておいていいのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

持高調整の売り買いが主体

東邦鉛(5707) 456 △23

 海外で商品市況が堅調なことに加え、昨日の引け後に2010年3月期の連結最終損益が従来予想を上回り、年間配当も前期に比べ2円増配となると発表したことが好感されて大幅高となりました。

東芝機(6104) 383 ▼26

 昨日の引け後に2010年3月期連結業績の見通しの下方修正を発表、中国での値下げ競争で採算が悪化したものですが、機械受注が好調とされていただけに失望感からの売りが嵩んで大幅下落となりました。

東製鉄(5423) 1127 △46

 建材の回復期待や自動車の納入可能性の高まりなどを背景に外資系証券が投資判断と目標株価を引き上げ、市況の好転も期待された買いもあって大幅高となりました。

住生活G(5938) 1861 ▼4

 営業拠点の統廃合など構造改革の進展で利益率が改善傾向にあるとして大手証券が投資判断を引き上げ好感する買いが入りましたが市場全体が下げ幅拡大となると手仕舞い売りを急ぐ動きも見られ軟調となりました。

菱地所(8802) 1476 ▼58

 2012年のオフィスの大量供給と主力ビルの賃料改訂が重なり収益が低下するとの懸念から外資系証券が投資判断を引き下げたことや前日の大幅高の反動から売られ、大幅安となりました。

花 王(4452) 2269 ▼33

 2010年3月期の連結営業利益が前期比7%減となりそうだと新聞で報じられ、従来予想よりは改善するのですが、市場予想に届かないということが嫌気されて売られ軟調となりました。持高調整の売りも出ていたものと思います。

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