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» 2010年02月19日 09時04分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:業績回復期待から買われ堅調だが公定歩合引き上げで時間外取引で売られる (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10392.90△83.66

<NASDAQ>2241.71△15.42

<為替:NY終値>91.76-91.82

業績回復期待から買われ堅調だが公定歩合引き上げで時間外取引で売られる

 朝方発表されたフィラデルフィア連銀発表の製造業景気指数が予想に反して上昇となったことや半導体関連銘柄などに予想を上回る決算の発表が相次いだことで、景気回復を確信するように堅調な展開となりました。新規失業保険申請件数の増加や慎重な業績見通しなどもあったのですが、センチメントが好転する格好で堅調なものが多く、指数も高くなりました。原油価格の上昇などもあり、信用収縮懸念も薄れ業績回復を織り込むように堅調となりました。ただ、引け後に公定歩合の引き上げが発表されたことから時間外取引では売られるものが多く、指数も軟調となっていることが気がかりです。

 「出口戦略」での調整が気になるところでしたが、早速公定歩合の引き上げがありました。業績の回復、景気回復をしっかりと織り込むことになっていくのでしょうが目先的には個人消費の回復はまだ懸念が残るなかでの「出口戦略」であり、またFOMCの議事録などが公表され「出口戦略」がどのように取り沙汰されてくるのかと言うところでの公定歩合引き上げだけに一旦は株式市場にはネガティブな反応となってしまうのかもしれません。債券は既に売られており金利の上昇は織り込んでいるとの見方もありますが、為替の反応を見ていると株式市場の過剰な反応も気になります。

 個別には時間外取引では売られるものが多くなっているのですが、半導体大手のアナログ・デバイセズが予想を上回る決算と業績見通しを発表して買われ大幅高となったことや景気指数が予想を上回ったことなどからインテルやIBMなどハイテク銘柄は軒並み高となり、HP(ヒューレット・パッカード)は予想を上回る決算と業績見通しを発表したのですが、利益確定売りに押され売り先行で始まったものの、地合いの好転から買われて最後は堅調となるなど堅調なものが多くなりました。IMF(国際通貨基金)の売却話で金価格は軟調となりましたが、原油など商品市況は堅調なものが多く、エクソン・モービルやシェブロンなどの石油株は堅調、パブリック・ゴールドが大幅高、ニューモントマイニングも堅調と金鉱株も高くなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は円安や米国株高を受けて買い先行となったものの、大幅高の後と言うことで買戻し一巡感もあり、また、出遅れ銘柄などを物色する動きは見られたものの、利益確定売りも多く指数は小動きとなりました。ディフェンシブ銘柄の一角などが買われて指数を下支えましたが、ハイテク銘柄の一角などに利益確定売りが嵩み上値を押さえ、方向感なく小動きとなりました。

 米国株は引き続き堅調となったのですが、公定歩合の引き上げがあり時間外取引では売られるものが多くなっており、週末の米国株式市場の反応を見極めたいという動きになりそうです。ただ、為替は円安となったことでハイテク銘柄などの輸出株を中心に日本市場も底堅い堅調な展開が期待されます。業績回復が鮮明になるなかで、日本では金融緩和も継続されることが確認され、海外での金融不安も一段落となったことで、好決算を発表しながら売られた銘柄などは買い直す動きも見られるのではないかと思います。週末と言うことや米国市場動向が気になるということで手仕舞い売り、利益確定売りも出るのでしょうが昨日のもたついた相場の中である程度こなしていると見られ、ハイテク銘柄などを中心に主力銘柄は堅調となるものと思います。

 昨日も利益確定売りや戻り売りをこなして堅調となったことで、本日中にということではないのですが、次の節目である10500円〜600円水準を目指す動きとなってきそうです。まだ欧州などの金融不安や米国での出口戦略からの調整懸念も残っており、週末の手仕舞い売りやヘッジ売りに上値を押さえられる場面もありそうで、一気に上値の節目を目指すというよりはまだまだ下値を固めるような動きかもしれませんが、方向は上値を試す方向になっていると思われます。ただ、今後は3月期末を控えて持高調整や持合解消などの動きもあり、昨年8月のもみ合いと同じような動きとなるのではないかと思います。

本日の注目点

◇12月の全産業活動指数(経産省)

◇2月の金融経済月報(日銀)

◇1月の米消費者物価指数

◇決算・12月期:ブリヂストン(5108)

◇決算・10−12月期:スイス・ネスレ

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