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» 2010年02月17日 17時09分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:欧米株高、商品市況高を好感して買われ大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10306.83円 △272.58円
売買高 17億5587万株
日経平均先物 10290円 △270円
売買代金 1兆2323億円
TOPIX 904.63 △19.46
値上がり銘柄 1403銘柄
東証マザーズ指数 392.76 △4.16
値下がり銘柄 177銘柄
日経ジャスダック平均 1199.14円 △1.47円
変わらず 92銘柄
騰落レシオ 75.66% △1.72%

日経平均

欧米株高、商品市況高を好感して買われ大幅高

 欧州での金融不安が薄れ、3連休明けの米国株が大幅高となったことから、買い先行となりました。為替も対ユーロで大きく円安に振れるなど円安傾向にあったことや商品市況が堅調となったことを素直に好感する動きもあり、寄り付きの買いが一巡した後も買われました。業績の回復が見られるなかで経済指標の改善などにも反応は鈍かったのですが、欧米での懸念材料が一段落となると改めて見直す動きになったものと思います。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられましたが金額ベースでは買い越しと伝えられたこともあり、目先筋の利益確定売りや戻り売りをこなして堅調となりました。

 後場も一段高となる場面もあるなど堅調な展開が続きました。節目と見られる水準である10100円台半ばから200円台半ばまでは戻ったのですが、業績面からの売られ過ぎの修正に過ぎず、先行きに対する楽観的な見方から積極的な買いが入ったということでもなさそうです。好決算に反応仕切れなかったところが金融不安、信用収縮懸念一服ということで買い直されたということだと思います。先行きの需給好転に対する期待はまだ本物ではなく、最後は買い戻しも入り高値引けとなりましたが、売買高も少なく節目を抜けたと見るのは時期尚早かもしれません。

 小型銘柄も主力銘柄ほどではないのですが堅調となるものが多く見られ、指数は上値の重い場面も多かったのですが、結局東証マザーズ指数は大幅高、日経ジャスダック平均も堅調となりました。先物もまとまった売り買いは散見され、買いが継続する場面もありましたが、一方でヘッジ売りも依然として多く、先物の売りで指数の上値を押さえるような場面も見られました。最後は手仕舞いの売り買いとヘッジ売りが交錯する格好で、相変わらず方向感の見えない目先筋中心の動きとなっていました。

 大幅高となりましたが、まだ売られ過ぎの修正と言う感じで、節目と見られる水準で上値を押さえられものと見られるのではないかと思います。確かに、業績面からの見直し買いも見られるのですが、先行きに対しての見直し買いではなく、足元の業績回復を織り込んでいない分の売られ過ぎの修正という感じです。欧米を中心にまだまだ信用収縮懸念や中国も含めた「出口戦略」に対する懸念も根強く、まだ「金融相場」から「業績相場」に完全に移行したということではなく、端境期であり、右往左往する場面もありそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 転換線をあっさりと抜けて遅行線が基準線に沿うような急騰となりました。基準線がそろそろ下落に転じるところであり、基準線が下落して上値を押さえる可能性もありますが雲の上限がしっかりと上昇しており、また、RSIやストキャスティックスもようやく底値圏から上昇に転じたところであり、広い雲の中で一旦、戻りを試す展開となる可能性もありそうです。雲の上限まで上昇となるのかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 雲の下限での底堅さが確認され今度は雲の上限を試す動きなのかもしれません。RSIもストキャスティックスも上値余地は大きく上昇に転じたところであり、雲の上限までの戻りを試す動きとなる可能性もありそうです。下落に転じてくる基準線に上値を押さえられるかもしれませんが、いずれにしても強含みの展開が続くものと思います。

円相場

NYダウ

 引き続き雲の中で底堅い展開となっていますが上値も重い状況が続いています。RSIもストキャスティックスも今度は下げ足りないような感じでしたが、雲の下限を意識して底堅く、戻りを試す展開となっています。まだしばらくは雲の中での動きと見ておいていいのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

米国株高を受けて大幅高

日製鋼(5631) 1077 △61

 米国で原子力発電所の建設に政府保証を供与すると新聞で報じられ、米国での原発建設が進むものとして、原子炉圧力容器で世界シェア8割の同社の恩恵は大きいと見られた買いが入り大幅高となりました。

三井物(8031) 1403 △65

 商品市況高に加え、米国で「シェールガス」と呼ばれる地中の岩盤層にある天然ガスの開発・生産プロジェクトに参画すると発表したことが好感されて買われ、大幅高となりました。

ニトリ(9843) 6850 ▼50

 為替が円安傾向にあることや同社が販売したこたつに不具合があるとして自主回収すると発表されたことが嫌気されて軟調となりました。円安と言ってもまだ水準は円高水準であることやこたつの不具合も収益への影響は軽微として売りも限定的となっていますが、ほぼ全面高となっているなかで軟調となりました。

住友鉱(5713) 1309 △61

 欧州の金融不安が薄らぎ、信用収縮懸念が一服となり、商品市況が大きく上昇したことなどを受けて大幅高となりました。金や銀だけではなく、ニッケルや銅の価格も大きく上昇したことから業績上振れ期待もあって買われました。

住生活G(5938) 1758 △46

 特に目新しい材料があったわけでもないのですが、相場の上昇を受けて「住宅版エコポイント」効果などから収益の急回復が期待できるとして外資系証券が投資判断を引き上げたことなどから買い直されて一時大幅高、昨年来高値更新となりました。

王子製紙(3861) 380 ▼1

 為替が円安傾向にあることや原油価格が上昇したことからコスト増加からの収益悪化が懸念されて売られました。印刷用紙の国内需要低迷などから国内市況が弱含んでいるとして国内証券が投資判断と目標株価を引き下げたことも売り急がせる要因となりました。

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