わこちん(左) 映画好きの絵描き。海を見ると「コナン、海を見て」とつぶやくオタク。結構突っ込むタイプ。
佐々爺(右) 映画好きのオヤジ。おっぱいのカタチにうるさい。口から出まかせだけで生きている。意外とボケ。
わこちん(以下、わこ) えーと、初めまして、わこちんです。誠で新連載ですよ~。よろしくですー。
佐々爺(以下、佐々) ……って(周りを見回しつつ)何の連載なの、これ? こんなビジネスパーソン御用達のWebサイトに場違いなわしらが出てきて、一体何しようっての?
わこ 誠の読者のみなさんはほら、忙しい人が多いから映画館で映画を見る時間がなかったりするでしょ? だから、話題になった映画を、DVDリリースのタイミングでご紹介! しかも、2本選んで佐々爺と私で対決形式でレビューして、実際に見たような見てないような気になってもらうのが目的よ。
佐々 なんと! わしとお前で対決……、飲み屋でいつもやってることと一緒かよ!
わこ そんな楽屋が見えるようなこと言っちゃだめぇ! それでなくても浮いてる予感がビシビシするんだからさあ……(汗)。
佐々 (浮いてるとか気にするタイプかよ……)。まあ、あいさつはこれぐらいにして、1回目は『蟹工船』VS.『ハゲタカ』か。なーんかこの2作品、『カイジ』と『ビジネス書』くらいの違いがあって比べようがないような……。
わこ 『ビジネス書』は言いすぎでは? せめて『島耕作』くらいの例えにしておこうよ。
佐々 じゃ、「『カイジ』と『島耕作』だったらどっちが面白い?」って聞かれても、「みんなちがって、みんないい」(by 金子みすず)みたいな結論になっちゃいそう。
わこ ちょっ……そんな、この連載がいきなり終わるような極論言わないでよ!
佐々 あー、はいはい、じゃどっちが面白い? わしは『蟹工船』だな。『ハゲタカ』は正直、「テレビドラマでいいじゃん」と思った。
わこ えー、私は『ハゲタカ』。『蟹工船』はファンタジーすぎてついていけなかった。
佐々 それはいいんだよ、共産主義がすでに前世紀のファンタジーなんだからさ。確かにロシア船の描写のドリームっぷりはすごかったけど、あれは「蟹工船=地獄」「共産主義下のロシア船=天国」っていう風に二極化して、勧善懲悪系のエンタメ映画にしてるんだからいいの。
わこ 何気に怖いこと言っていますが……(苦笑)。エンタメにしちゃっていいの? あの話。冒頭の貧乏自慢と前向きな集団自殺のシーンは確かに「ここ……笑ってもいいの?」って感じだったけど。
佐々 いいのいいの、笑ってもらってナンボなの! カニが降ってくるところもカニ歩きも、白い服でバレーボールしてる金持ちの描写も、人民服でコサックを踊っている白塗りの人も、みーんな笑っていいの!
わこ おいおい、監督の意向を無視して断言するなよ。
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