雇用の改善が期待されて堅調だが、金利上昇や商品市況の下落を受けて上値も限定的清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年12月07日 08時27分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

円安に反応する展開か

トヨタ(7203) 3730 ▼30

 米国と中国で新工場建設を再開する。生産の「リバランス」として、余剰生産能力を削減する一方で、成長市場である中国や円高で採算が悪化している米国で生産を拡大する。

アルプス(6770) 522 △4 、 SMK(6798) 515 ▼7

 「タッチパネル」の需要が増えているなかで、アルプス電気は中国の生産工場でラインを新設、現在の主力拠点の新潟の工場でもフル生産が続いており、2009年度の売上高が期初予想の2倍を見込む。SMKはフィリピン工場でカーナビゲーションや携帯電話向けタッチパネルの生産能力を3割増やす。また、その他にもグンゼ(3002)や日東電工(6988)などフィルム各社も「タッチパネル」関連事業を強化している。

昭電工(4004) 169 △3

 液晶テレビやノートパソコンなどの光源に使われる青色発光ダイオード(LED)を増産する。LED光源は家電などの小型・薄型化や省電力化に役立つため需要拡大が見込めとしている。

三菱電(6503) 678 △23

 原子力発電所向けのデジタル制御システムを海外に売り込む。中国では営業技術者を増員したほか、提携先の現地企業の人材育成を始める。米国ではデモ機を設置し、制御システムの置き換え需要を取り込む。

積水ハウス(1928) 796 ▼10

 全照明が発光ダイオード(LED)の住宅を発売する。パナソニック電工(6991)、ローム(6963)、コイズミ照明との共同開発で、壁や階段などに小型LEDを埋め込み、間接照明を基調に高級感を持たせる。

清水建(1803) 312 ▼3

 日本土地建物と提携し、企業が保有する不動産を有効活用するための支援事業に本格参入する。土地浄化や整備などの建設技術を日本土地の不動産取引ノウハウと、組み合わせ、遊休資産の価値を高める手法を企業に提案する。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  2360万株

買い  3370万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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