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» 2009年10月19日 16時44分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株安などを受け一時大幅安となるも、買い戻しもあって底堅い展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10236.51円 ▼21.05 円
売買高 18億6641万株
日経平均先物 10250 円 ▼20円
売買代金 1兆2268億円
TOPIX 905.80 △4.85
値上がり銘柄 1015銘柄
東証マザーズ指数 442.46 △4.91
値下がり銘柄 537銘柄
日経ジャスダック平均 1221.84 円 △5.36 円
変わらず 136銘柄
騰落レシオ 83.36% △0.43%

日経平均

週末の米国株安などを受けて売り先行で一時大幅安となるも買い戻しもあって底堅い展開

 週末の米国市場が軟調となったことなどもあり、売り先行となりました。ただ、これといった材料もないことから、寄り付きの売りが一巡した後は週末に売られた銘柄などを中心に買戻しが入り底堅い展開となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も売り買い均衡と伝えられて特に材料視されず、先週と同様に持高調整の売り買いなど目先的な需給に降らされ、銀行株などに買戻しは入るものの、円安にも関わらず輸出株などが売られて一時大幅安となりました。相変わらず盛り上がりに欠ける方向感のない展開となりました。

 後場に入るとじりじりと値を戻し、堅調となる場面もありました。それでもあくまでも持高調整の売り買いが中心で目先筋の買戻しが入って値を戻しているに過ぎず、底堅さも力強さも感じられず、相変わらず盛り上がりに欠ける展開となりました。前場売られていたハイテク銘柄の一角などに買戻しが入って底堅さが見られ、非鉄株などにも売り一巡感からから買い戻しも入ったものと思われます。前場に続いて銀行株や不動産株など先週売られた銘柄が買い戻されたことも指数を下支えしたのですが、先が見えない状況には変わりなく、方向感のない展開が続きました。

 小型銘柄も小口の目先筋の売り買いばかりで方向感はないのですが、東証マザーズ指数は大幅高、日経ジャスダック平均や二部株指数は堅調となりました。先物も引き続きまとまった売り買いも散発的で、方向感を持って売り叩く、あるいは買い上がるような動きもほとんどなく、目先的な動きに終始していることで、追随する動きもなく、指数を動かすような要因とはなりませんでした。

 先週末に引き続き銀行株やJAL(9205)の売買が多いのですが、方向感を持って積極的に売り買いをするような動きはありません。為替への反応なども鈍く、相変わらず目先的な需給に振り回されている状況には変わりないようです。相場全体の高揚感もほとんどなく、戻る場面も下がる場面もどちらも買い急ぐ、あるいは売り急ぐような動きもなく、冷静な動きとなっています。政策にしろ景気にしろ、そして企業業績にしても、先行きに対する不透明感が強く、持ち高を増やすような動きにならないことが方向感が出ない要因で毎日毎日その日暮らしというような雰囲気になっているのでしょう。決算発表が始まれば少しは先行きに対する見方もしっかりとして来るのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

 遅行線が日々線に上値を押さえられ、節目を意識して上値も重いのですが、基準線を意識するとこえでは逆に底堅さも見られます。ストキャスティックスは高値圏にあるのですが、RSIはまだ上昇余地もあり、基準線を意識するところでは引き続き底堅さも見られるものと思われます。上値は遅行線が日々線に押さえられるように限定的となるのでしょう。

TOPIX

 日経平均とは逆に基準線を意識して上値が重くなっています。遅行線も雲に上値を押さえられており、RSIには上昇余地もあり強含みに推移するのかもしれませんが、上値の重い展開が続くものと思います。引き続き遅行線が雲に上値を押さえられ、日々線も基準線や雲には上値を押さえられてしまいそうで、上値の重い展開は続くものと思います。

円相場

 基準線を抜けたことを確認するように底入れ感が強まりました。一方で遅行線が日々線に上値を押さえられており、戻りを試す展開となっています。まだRSIもストキャスティックスも上値余地は大きく、遅行線が日々線に上値を押さえられながらも強含みの展開が続きそうです。

銘柄ピックアップ

相変わらず円安に反応せず軟調

TDK(6762) 5280 ▼20

 17日付の新聞で7−9月期の連結営業利益が従来予想の水準を確保し、4四半期ぶりに黒字となったもようと報じましたが、業績の回復基調は織り込み済みということや地合いの悪さからこの報道や円安傾向にあることも好感されず、一時堅調となる場面もありましたが、買いが続かず軟調となりました。

国際帝石(1605) 80万0000 △2000

 軟調な地合いの中で4日続伸となりました。米国市場で原油先物相場が昨年10月以来の高値水準を連日更新していることから、採算改善が期待されて買われました。

安川電(6506) 741 ▼13

 先週末の大引け後に2010年3月期の連結業績を上昇修正、ただ、地合いの悪さやある程度業績好転は織り込まれて年初来高値を更新していたことから、材料出尽くしとして利益確定売りに押されて軟調となりました。

カシオ(6952) 692 ▼68

 先週末に2010年3月期の連結最終損益が高価格帯のデジタルカメラの海外販売が芳しくないことなどから、従来の黒字予想が一転赤字となりそうだと発表、売り先行で始まり大幅下落となりました。

アルプス(6770) 550 △26

 先週末に2010年3月期の連結業績予想を上方修正し、好感する買いが入り大幅高となりました。電子部品事業で携帯機器用タッチパネルやゲーム機器用モジュール製品が増加したことで上方修正となりました。

JAL(9205) 113 △12

 大幅高となりました。4日続落となり、心理的な節目と見られる100円をつけたことや企業再生支援機構を活用して早期再建を目指す案が浮上しているとして買戻しなどが入り、自律反発となったものと思われます。

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